簡単に挑戦しやすい、美しい技法のマーブリングアート。同じ模様を作らない偶然のマーブル模様は色の交わりや組み合わせを楽しめ、出来上がり後は小物の絵柄にも活用できます。絵心がなくても小さなお子さんもやりやすい点から人気が高まっています。シンプルな材料で手軽にできるマーブリングですが、実は絵の具やアイテムによって表現や楽しみ方が変わってきます。
絵の具はいろんな種類がありますが、今回は特殊な水溶液の水でマーブル模様ができる、「マーブリング・デコ」に注目したいと思います。それでは特徴や使い方を見ていきましょう!
マーブリング・デコって?
吸水性がある素材なら立体物にも簡単にマーブル模様を彩れるマーブリング・デコです。アイデア次第でオリジナルの小物が作れます。
「墨流」(すみながし)の技法でブログでも紹介したマーブリングと違うところは、水は専用の水溶液を使う点と、そのカラフルな色味です。
アニメーションの現場で活躍する、ポスターカラーのブランドでお馴染みのニッカー絵の具は、水彩の淡い色とは異なる、パンチの効いた鮮やかな色が特徴です。
マーブリングといっても絵の具によって特徴の違いがあるんだね
墨流しが古代風なら、マーブリング・デコは現代風のイメージね
特殊な水溶液の上でのマーブリングは、もっちりとした水面で絵の具の動きが穏やかだから模様を自在にコントロールしやすいよ
慣れたらつまようじなどを使って希望の模様になるようにデザインしてみたいね
マーブリング・デコの使い方
それでは、基本的な使い方を見てみましょう。紙への着色の制作方法です。
今回筆者が参加したのは新日本造形の美術教材フェアです。専任スタッフ指導のもと、ワークショップ体験が手ぶらで参加できます。
小学校低学年から参加でき、作品を乾かす時間を入れると所要時間は1時間くらいです。
水溶液を作る
バットにマーブリング水溶液と水を1:1の割合で容器に入ます。筆などを使って水溶液を丁寧にかき混ぜます。
絵の具をたらす
マーブリング絵の具をよく振り、水溶液に一滴づつ垂らします。絵の具が沈まずにゆっくり円状に広がっていけば、適した量の水が均一に混ざっている証拠になります。
水溶液の上で色が重なるように、好きな色を1滴ずつ垂らしていきます。ゆっくり絵の具は広がりますが色同士は混ざらないので綺麗なドット柄ができます。初心者の筆者でも上手にドットを重ねることができたので安心して進められます。
模様をつくる
つまようじや竹串の先でゆっくりとかき混ぜ模様を作っていきます。このときかき混ぜすぎると絵具が混ざり合い、色がにごるので加減に注意です。できた模様はしばらくは水溶液上で形がくずれずに残るので、落ち着いて作業ができます。
コームのようなものがあればさらに表現が広がります。さーと平行に水面をひいていくと孔雀のような柄ができますよ。色の組み合わせや柄を作るアイテムを変えたり、さまざまな模様が楽しめます。
紙に着彩させ完成!
好きな模様ができたところに紙をのせます。紙の四隅にもしっかり模様が付くよう、紙の角を指で抑えます。ゆっくりと引き上げると鮮やかな模様が紙に転写されます。30分以上を目安に自然乾燥させましょう。
絵の具を変えて次の作品に取り掛かりたいときは汚れた水溶液を捨てなくてもOKです。
絵の具が残った水溶液に新聞紙をかぶせ、水溶液上の絵具を取り除きます。きれいに絵具を取り除けば、次の作品が作れます。
動画も参考にできますよ
【まとめ】カラフルな模様を楽しもう!
マーブル・デコは絵の具も専用の水溶液も水性なので後片付けは水と一緒に流すだけです。色が混ざりにくいので、同系色だけでなく、対極のカラーも色々組み合わせると楽しいですね。ぜひ、紙だけでなく身近なアイテムにも模様をひたして鮮やかに彩りましょう。