アクリル画Q&A①に続き、アクリル絵具の使い方、テクニックに関する質問などについて答えていきたいと思います。参考にしてみてくださいね。
使い方&テクニック編
1 絵具の修正
描いて失敗してしまったときはどうやって修正するの?
完全に乾いた状態で、塗り重ねればOKよ。その際、水の量が多いと透けてしまうので、下の色が透けない濃さで調整してみてくださいね
2 油彩との併用について
アクリル絵具で描いた絵に、油絵のオイルを重ねても大丈夫?
3 ぼかし表現について
アクリル絵具で上手にぼかしたいときはどうしたらいいの?
ぼかしといっても色々な方法があるよ。画材を組み合わせてもいいし。具体的には、
・水彩画風…綺麗な筆に適量水分を含ませ、先端に絵具を付けて滑らす。淡い表現に
・画面上で混ぜる…キャンバスに使用したい絵具をのせ、混ぜながら広げていく
・絵具を重ねる…1色ごとに乾いたら次の色を塗り、グラデーションで動きや質感を表現していく
・遅乾メディウムを使用…グラデーション メディウムやスロードライジェルメディウムで乾燥を遅らせたり絵具濃度を下げる
・エアーブラシを使用する
などいろんな方法があるので試してくださいね。
4 下描き通りに綺麗に塗りたい
絵具がはみ出たり滲んだりして下描きが消えてしまうよ。下描き通りに綺麗に描くコツは?
原形をとどめるように、いろんなコツがあるよ。例えば、
・筆の余分な水分を切る
・細い筆で下描きを縁取りしてから塗っていく
テクニックというよりは、慣れが必要かもしれません。ゆっくり丁寧に、練習を重ねていくうちに上達して下描きを上回る表現になりますように。
他の絵具との違い編
5 アクリル絵具とアクリルガッシュ(ポスターカラー)の違い
アクリル絵具とアクリルガッシュ(ポスターカラー)はどう違うの?
アクリル絵具が透けやすい透明・半透明色に対し、アクリルガッシュは下の色が透けない不透明色の特徴があるよ
基本的な使い方は同じですが、アクリルガッシュの方が顔料が多く使用されているため、発色が良くマットな質感が均一なので、ムラなく綺麗に塗りやすいです。
この2つを併用して使っても大丈夫?
アクリルガッシュの乾燥後は非耐水性・マットな質感に対しアクリル絵具は耐水性・ツヤありで質感が逆なのよね。混ぜるならその分だけ性質は変わるから気をつけてね
6 水彩との違いについて
アクリル絵具と水彩絵具の大きな違いってなんだろう?どちらも水を加えると透明感は出せるよね
アクリル絵具は一度乾くと水に溶けないよ。アクリル画はキャンバスで油絵風にも表現もできるし、メディウムを使用すると用途は幅広いよね
どんな作品を描きたいかで絵具の選び方は変わるね
その他こんなときどうする?編
7 絵具を食べてしまった
目を離したすきに、ペットや赤ちゃんがアクリル絵具を食べてしまった場合、どうすれば?
絵具によっては有害物資が含まれているかもしれません。絵具の注意書きや成分をまずは確認してみて、病院で診察してもらうのが安心です
8 絵具が手についた
絵具が指についてしまった!完全に乾いてしまったけど落とせるかな?
水彩絵具よりは落ちにくいですが、石鹸とお湯で落とせるよ。また、衣服や筆についた絵具も落としたい!という人は専用のクリーナーがありますよ
9 100円のアクリル絵具
100円ショップで売られているアクリル絵の具と、画材店で売られているアクリル絵の具の違いは?
大きな違いは顔料(色の元になる粉)の質の違いね。天然で高価な顔料は丈夫で遜色もないけれど、代替品の合成顔料を使えば質と価格を落として100円のアクリル絵具にもなるの
まとめ
いかがでしたでしょうか?アクリル絵の具の特性を生かしたメディウムもさまざまですね。自分にぴったりの画材に出会い、いろんな表現に挑戦してみましょう!