布スプレーの基本編に続いて、使い方について詳しく見ていきたいと思います。これから初めて使う人は、参考にしてくださいね。
使用する際に用意するものや、進めるポイントなどをおさえてキレイに完成させましょう!
まず準備するもの
準備するものは以下の4つです。
スプレーをかけたい布
スプレーをする布は、新しいものは一度洗濯をしてシワがないよう伸ばしておきましょう。
必要な模様、ステンシル
ファイルなどに型どってオリジナルのステンシルシートを用意したり、市販でもさまざまなデザインが購入できます。
シール式ステンシルは粘着性のあるシールタイプのもので、のりをかける必要がなく浮きや隙間ができにくく初心者におすすめです。
マスキングテープ
インクで色をつけたい部分以外は、マスキングしてインクがつかないように覆い隠します。
隙間があるとスプレーがそこに入り込んでしまうので、しっかりテープで留めます。半透明のマスキングテープは細かい作業にも便利です。小さな隙間を埋めたり、はり直ししながら固定させましょう。
また、広範囲にも使いやすい作業用の養生シートも便利です。
新聞紙やビニール製のシート
新聞や大きめのシートなどで、インクが飛び散らないようにカバーします。粘着のあるステンシルの下に新聞紙をはさめばテープは不要です。
スプレーは布から20cmくらい離して使うので、結構インクが飛んでしまいます。余裕をもって広範囲に囲みましょう。
スプレーで吹きかけるのは一瞬だけどマスキングは時間をかけて丁寧に行わないとね
マスキングを面倒くさがらずにしっかり行うことがキレイに作品を仕上げるコツよ
スプレーの前に作業環境が重要
インクは付着すると取れないので、作業する格好は汚れてもいい格好で、エプロンがあれば着けましょう。
そしてマスク。スプレーの粒子を吸っても健康を害することはありませんが、臭いが気になる人はマスクを着用しましょう。
作業場所としては空気清浄機や換気扇のある場所、空気の入れ替えがしやすい窓側や玄関付近がベストです。
「外でやれば汚れや臭いを気にしなくていい!」
と思われがちですが風に飛ばされたりゴミや埃がついてしまうアクシデントもありますので、やはり室内がいいですね。
さっそく布スプレーに挑戦
それでは布スプレーの制作工程を見ていきましょう!
1 まずはステンシルを用意
シール式のステンシルを使って白いハンカチにグラデーション表現をします。シール式ステンシルのノーカットタイプを使い、好きなカタチに切ります。
ステンシルを使うと、その部分だけ染め抜きししたような表現になります。
2 ステンシルを配置&マスキングで塗布準備
カットしたステンシルをスプレーしたい場所に貼ります。貼り終えたら浮きや隙間がないか確認しましょう。
インクを吹きかける以外は新聞紙などでまわりを覆い、汚れないようにマスクします。
3 スプレーでシュー!
スプレーを使う前にまずは試し吹きをしましょう。半押しするとインクがボタボタ落ちることがあるのでしっかりボタンを押してください。いい感じに安定してインクが出たら本番です。
そして、スプレーを使用する際のポイントは、
✅全体に軽くインクがつくようスプレーする
✅徐々に離れた場所(20cmくらい)から吹くと自然な仕上がりに
✅イラストのようにスプレー缶を少しおじぎさせたような角度で持つ
✅インクは薄く均一に、2〜3往復ずつ様子をみて吹き付ける
この4つです。
写真はグラデーション表現になりますが、ちょっと薄いかな、程度のところでストップです。ステンシルを外すと意外と色がはっきりしていますよ。
4 アイロンをして完成!
乾いたら、ステンシルとマスクした場所をすべてはずします。インクがまだ乾いていないのにはずすと、ステンシルが水分を含んでいて破れやすい場合があるので注意しましょう。
1時間以内にはずしてから、最後にアイロンをかけます。アイロンをかけると定着率がアップして洗濯にも強くなります。さらに、インクのザラザラした粒子がフラットになり、布に馴染んで染めたような風合いになります。
熱に弱い布やアイロンしにくい布は気をつけてね
動画でもおさらい
動画でも紹介されているのでチェックしてみましょう。マスキングの方法など、参考になりますね。
動画を見て思ったのは、
・シートと生地はしっかりくっつけるのが重要(やはりシールのステンシルは安心)
・吹きつけは広範囲に広がるのでしっかり保護をする
・ポケットの段差も綺麗に塗ることができてスゴイ
このように感じました。また、今後のポイントとしては生地の色によってスプレーの色との相性があるかもしれません。色をはっきり見せたいときは白を下に重ねてもいいし、仕上がりをしっかりイメージしながら進めたいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。布スプレーは失敗できないので、始めはドキドキですね。スプレーを吹きかけたりステンシルをはがすときは、特にワクワクする作業なのではないでしょうか。
他にもラメカラーでゴージャスに仕上げたり、布用マーカーで細かな線やイラストを加えたりしてさまざまなアレンジで楽しめますよ。慣れたら新たな表現にも挑戦してみてくださいね。