水彩画を始めてみるとふと、
「パレットの絵具は洗い流すんだっけ?学校では流した気がするけど…」
そんな素朴な疑問が出てきますね。そこで、初心者さん向けに水彩画に関する疑問について詳しく見ていきたいと思います。もちろん好みややり方は人それぞれですので、参考のひとつとして取り入れてみてくださいね。
パレットの使い方編
毎回パレットを洗うべき?
Q: 毎回、使用後はパレットの絵具を洗い流した方がいいのかな?
A:長期間の放置でなければ毎回洗わなくても大丈夫!絵具は水で溶けるから固まっていてもすぐに使えるよ。余白がなかったり気になるときは洗いましょう。
なぜ筆を常に綺麗にするの?
Q: 色を混ぜるために絵具をパレットの広い部分に移すとき、使う筆は洗った方がいい?
A: 筆に色が残っていると、それが使う色に混ざるので筆を洗うのがおすすめよ。白など薄い色を使用する場合は綺麗な筆を使いましょう。
パレットの素材は何がある?
Q: パレットはプラスチック以外にもホーロー引き、陶器(絵皿)などがあるよ。どれがいい?特徴は?
A: 水彩は基本的にプラスチックが主流だけど他の素材ももちろん使用できます。それぞれの特徴を比べると、
プラスチック
プラスチックは表面で絵の具をはじくので、混色すると色が分かりにくい事があります。洗った後は絵の具が残りやすく、早くに汚れていきます。リーズナブルで軽いのがメリット。
スチール・金属(ホーロー加工)
金属は洗うと絵の具が残りにくく、表面がずっと白いままで長く使えます。重みがあり持ち運びには不向きなので自宅用におすすめ。
アルミ(アルミニウム)
アルミは表面が焼付塗装され、ホーロー加工になっています。スチールより軽く持ち運びに便利ですが、変形しやすいです。
陶器(絵皿)
陶器製は絵具をはじかないので水と絵具の量を調整しやすく、混ざり具合の確認がしやすいです。汚れが綺麗にとれるので長く使えますが、繊細なので扱いには注意。
絵具の使い方編
固まってしまった絵具はどうする?
Q: チューブ絵具を放置していたら乾いて硬くなってしまった!出せないしどうすればいい?
A: 残念ながら柔らい状態には戻せません…諦めたくない場合はチューブを切って固まった絵の具を出し、水につけて戻すと使えるかもしれません。
初心者におすすめの絵の具
Q: 初心者が絵具を最初に選ぶなら何色入りセットがおすすめ?
A:まずは12〜18色くらいのセットを買って、後で欲しい色を買い足しましょう。メーカーによって色構成は異なるので比べてみてね。
透明水彩と不透明水彩について
Q: 絵の具の種類で透明水彩と不透明水彩ってどう違うの?
A: 透明水彩と不透明水彩では色を塗り重ねた状態が異なるよ。ざっくりいうと、
↑透明色…下地が透けて見える色。重なった部分が他の色に見える。
↑不透明色…下地を覆い隠してしまう色
になります。透明水彩は色を混ぜたり色を塗り重ねて混色を表現できますが、不透明水彩は下の色の影響を受けないので、塗りムラがなく重ね塗りを楽しめます。
固形とチューブ絵の具の違い
Q: 固形とチューブタイプはどう違う?どっちが初心者向け?
A: どちらも初心者に向いているけど、使う場所や量、使用頻度で選ぶのもポイント。違いとしては、
↑チューブ…広範囲を塗る、たくさんの量が欲しい、追加で買いやすい
↑固形…コンパクトで持ち運びしやすい、絵具が劣化しにくい、保管が楽
固形タイプは絵具を出す手間が省け、常に固形の状態なので期間を置いても固まる心配なく使えますね。使用頻度によって選び方は変わってきます。
古い絵具は使える?
Q: 筆や絵具など、かなり前に使っていたものを使っても大丈夫?
まとめ
いかがでしたでしょうか。モヤモヤをすっきり解決して、水彩画を楽しみましょう。
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続いて、テクニックや画材の選び方についてはこちらの記事も参考ください→水彩画のQ&A②