お正月飾りで欠かせないしめ縄。しめ縄についてみなさんどれくらい詳しくご存知ですか?飾り材料の意味や、扱い方を知っていると、お正月準備や片付けもスムーズになりますよ。また、しめ縄は簡単に作ることもできます。この記事では、しめ縄の豆知識や、お子様とも簡単に楽しめる作り方をご紹介したいと思います。
なぜしめ縄を飾るの?
子どもの頃からなんとなく目にしているしめ縄。しめ縄の意味をご存知ですか?お正月はもともと、幸運や豊作を運んでくれる「歳神様」をお迎えする行事です。
神様の神聖な領域と、私たち現世を隔てる線引きの意味での「結界」の役割とされるしめ縄を玄関や神社の鳥居に飾ることで、不浄なものの侵入をふさぎ、清らかな空間を作るという意味があります。
しめ縄の飾りには稲穂やみかんがついているものを見かけますが、豊作の表れでもありますね。
い草がベースのしめ縄は、畳のようなナチュラルな香りがするよね♪
豊かな自然の香りがいっぱいで、縁起の良い素材でできたしめ縄は幸運パワーがつまっているね
どんな材料がしめ縄におすすめ?
しめ縄を手作りするなら材料選びもポイントです。購入するときも材料に注目してみてくださいね。お正月に飾りますから、やっぱり縁起の良い素材がおすすめです。具体的には、
ナンテン(南天)
おせちやクリスマスリースにも使われている、南天(ナンテン)です。「難を転ずる」その意味のとおり火事を避けられるとして玄関先に植えられるナンテンですが、小さな赤い実には魔よけの効果もあります。華やかで可愛いですね。
シダの葉や松
シダの葉は「裏白(うらじろ)」とも呼ばれ葉の裏が白いことから「裏表のない正直さ」「白髪になるまで長生きする」の意味があります。おせちでも見かけますね。
そして松は門松にも使用されています。冬でも青々とした強い葉は、「永遠の命」として長寿と健康の象徴になります。
花(菊や牡丹、椿など)
菊には「高貴」「延命長寿」「邪気払い」、牡丹には「幸福」、「富貴」、椿には「厄除け」、「高貴な花」などの様々な意味があります。
お正月や端午の節句、七五三など季節の折々にも縁起の良い花として飾られます。着物や和紙の柄でもよく見かけますね。
鶴や亀、干支など
長寿や健康の意味を持ち、縁起がよいとされる鶴や亀、またその年の干支をモチーフに取り入れてみるのもいいですね。
動物が加わると一気に可愛いらしくなります。手作りするなら折り紙で動物を作ったり、イラストを添えるだけでも温かみがあります。
本物の花でなくても、造花や手に入れやすい材料で大丈夫だね
お金をかけなくても身近な材料で自由に作るのが手作りの醍醐味だね
いつから飾りはじめる?
まず避けた方がいい日は12月29日。発音すると「二重苦」となり苦しみを連想するため縁起が悪いためです。また、31日もお正月までの「一夜縛り」となり神様に失礼にあたりるのでこの日も避けたいところ。
理想は末広がりの「八」の付く28日が縁起がいいので、都合が合う人は28日に飾り付けをおすすめします。
しめ縄を片付けるときは?
お正月飾りの片付けるタイミングは地域によりますが1月7日〜15くらいになります。処分の方法は、神社で1月15日に行われる「どんど焼き(お炊き上げ)」と呼ばれるお守りを処分する行事がありますので最寄りの神社を確認してみましょう。
※地域によっては「とんど焼き」「左義長」などの呼び方があります
正月飾りにプラスチックが含まれ、燃やせないものがある時は自宅で処分することもできます。地域ごとのゴミ分別をした後、白い紙などで包みながら塩とともに清めてゴミに出しましょう。
しめ縄を作ってみよう!
それでは、簡単にできるしめ縄作りをしてみたいと思います!
用意するもの
縄や飾りなど、最初から用意するのは大変なので今回はキットを用意。キットにはしめ縄と、飾りや和紙、飾り用の紐がセットになっています。最初から「い草」を編み上げるのはハードルが高いので、装飾から取り掛かれて便利なキットです。
材料以外に用意するもの
・のり
・ボンド
・ハサミ
・セロハンテープ
・お好みの正月飾り
作り方
しめ縄作りの工程は、
1 飾りを作る
2 飾りひもを作る
3 飾りをつけて完成させる
の簡単な3つのステップです。手作りの飾りや100均などでも売っている造花を添えてオリジナル感を出してみるのもいいですね。
動画でも作り方をチェックできますよ
完成例
自分で作るしめ縄は、型にはめないで自由に作れちやいます。こんな風に、文字を入れてみたり、イラストや折り紙などの手作り装飾を加えてみてもいいですね。
しめ縄風の折り紙も
折り紙とちょっとした工作でしめ縄風のリースの壁飾りを作ることができます。華やかな友禅紙で、縁起ものを手軽に楽しんでみては。
まとめ
いかがでしたでしょうか?しめ縄は歴史があり、奥が深いですね。材料があれば、はじめての人でも簡単にハンドメイドに挑戦しやすいのでぜひトライしてみてください。お気に入りのしめ縄で、新しい年を気持ちよく迎えますように。