工作やクラフトで作る粘土はさまざまな種類がありますね。100均などでも手軽に入手できますが、はじめから色のついた粘土、軽量で無色の粘土など、その種類はさまざま。
そこで、種類別に粘土の特徴や違いを見ていきたいと思います。用途に合う粘土を選んで、楽しく粘土を使用しましょう!
何でこんなに粘土の種類が多い?
筆者が子どもの頃は油ねんどや紙ねんどが定番でそこまで種類はなかったように思います。しかし最近では小さなお子さんが口に入れても安心な素材の粘土や、超軽量、細かな作業向けの粘土、焼くだけで器が作れるオーブン粘土など、多岐にわたります。
特殊な素材の粘土が身近になり、子どもと一緒に大人まで楽しめる粘土が多くなったのは企業努力のたまものです。粘土は選ぶ幅が広がったことで表現も広がりました。無心に作業に集中できる癒し効果も人気の理由です。
粘土の種類は大きく分けて4つ
粘土の種類はその素材からみて大きく分けると
・紙ねんど
・土ねんど
・そのほかの粘土
こちらの4種類に分かれます。それでは詳しく見ていきましょう。
油ねんど
油ねんどはカオリン等の鉱物粉と植物性油、鉱物性油などを混ぜて作られたものです。自然乾燥で固くならず、コシが強くて伸ばしやすいです。何度も作り直せるのでお子さんの粘土遊びに適しています。
油粘土は固まらないのが特徴で、ほこりがつくと劣化の原因になります。ふたのある容器で保存しましょう。3~4年が使用目安です。
細かな制作にも適しているのでフィギュア等の型取りもOK。寒い時期はねんどが冷えて固くなることがありますが、その場合はねんどをあたたかい場所におき、よく練ってから使って下さい。
クレイトーンも油ねんど!
クレイアニメに使用される粘土クレイトーンも実は油ねんどです。適度な粘り気の強さと鮮やかな色合いがストップモーションアニメつくりにぴったりです。サイズも色も多くの種類を取り揃えています。
紙ねんど
紙ねんどは炭酸カルシウムやのり剤を主原料として、パルプを混ぜたものです。ひび割れが起きにくく、芯材にもよくつき、型取りやすく使いやすいねんどです。自然乾燥で固くなるので保存作品に適しています。
乾燥後に削ったり盛ったり着色したりすることができるタイプもあります。どんな作品を作るかによって、適したねんどを選ぶ必要があります。紙粘土の特徴をさらに見比べてみましょう。
超軽量の天使のねんど
天使のねんどは天使の羽根のように軽くてマシュマロのような感触の紙ねんどです。軽くて柔らかく、手にもつかないので小さなお子様でも安心して使用出来ます。
水性、油性、蛍光ペンでねんど面に色を付けて、混ぜるだけでパステルカラーを作れます。キメが細かく、なめらかなので丸みを帯びた作品の仕上がりに。
カラフルかみねんど
最初から色のついたカラフルなかみねんどです。ねんど同士や芯材とのくっつきが抜群に良く、他の素材に組み合わせてカラフルな作品が作れます。
ラインナップは5色ですが、ねんど同士を混ぜるとあらゆる色のねんどが作れます。混色の勉強にも適しています。
液体紙ねんど
こちらは液体紙ねんどのホイップねんどです。炭酸カルシウムやのり剤を主原料とした液体と固体の中間状態です。そのまま容器から絞りだし素材を飾ったり、水を加えてより液状にすることができます。紙ねんど同様、乾燥すると固まるので保存する作品作りに最適。
自然の木や石から、スチロールトレーやダンボールまで、色々な素材と組み合わせた作品が作れます。チューブは先端が星形になっており、ホイップクリームのように立体的なデコスイーツ作品が作れます。
土ねんど
土ねんどは粘土層から掘り出したねんどに少量の砂を混ぜて作られたもの。自然乾燥で固くなりますが、水を加えることで柔らかくなるので、適切に保存することで繰り返し使用できます。形にもしやすくくっつきもよいので立体造形や動きのある作品つくりに適しています。
ひなたぼっこは天然の土に樹脂を配合したねんどです。窯で焼成しなくても、自然乾燥で雨に濡れても大丈夫な程度の耐水性を持ちます。植木鉢などの屋外に飾る作品や小物作りに適しています。
そのほかの粘土
その他に分類される粘土で代表的なものを見ていきましょう。
樹脂ねんど
ケイトポリクレイはオーブンで焼くで硬化する樹脂ねんどです。とても強度が高くて色鮮やかなのでアクセサリー作りに適しています。
カラーねんどはそれぞれ色が濃く、混色可能。ねんどは焼成後、高い強度を持ち、色変わりが少なくつやがあります。小さな作品や多色のものを作る際にオススメです。
彫塑用粘土
彫塑粘土テクニーは土ねんどの仲間になりますが、塑像づくりから石膏の型取りなど専門的で幅広い用途で使える特殊な粘土です。水分を加えて再利用できるので、彫刻の習作として繰り返し使用することが出来ます。
キメが細かいため繊細な立体作品に適しています。大容量な彫塑ねんどもあるので学校教材などで利用されています。
【まとめ】いろんな粘土を試してみよう!
いかがでしたでしょうか。自由な発想を育む粘土は、好みや用途によって、適切なねんどがありますね。ねんどを使用する前後にはしっかり手を洗うなど注意点を守りながら、最適な保存方法で長く使いたいですね。
質感や彩りを楽しみながら、癒しの時間を堪能しましょう。