こねこね〜こねこね。柔らかい粘土をこねがら、自分の世界にどっぷり浸って作品を作るのは本当に癒しの時間ですよね。
粘土で作るフェイクスイーツは見た目の可愛さに加え、ストラップやアクセサリーなどのアイテムにも変身できるので人気が高まっています。
そこで実際に作ってみて、粘土の面白さを体感してみようと思います。どんな作品が出来上がるでしょうか?
使った粘土はハーティソフト
ハーティソフトは軽さと丈夫、作業性のよさに加え、きめ細かくしなやかでプロ作家も愛用の粘土です。
水彩絵具やアクリル絵具で色を練りこむことができ、絵具が手につくこともありません。少量でもよく混ざり、色もはっきり出るので使いやすいですよ。
初心者は何を作るのがおすすめ?
スイーツといってもさまざまあるので何を作ろうか迷ってしまいますよね。ハーティソフトは軽量でふんわりとした質感なので、スポンジなど柔らかそうなスイーツを作るのがぴったりです。
「ケーキを作りたいけど飾りのフルーツ作りが大変そう…」
「型を作りやすいマカロンやパンケーキは比較的簡単そう…」
「カラフルなマカロンは写真映えもするしコロンとして可愛い!」
いろいろ迷いましたが、パンが大好きなのでチャレンジしてみたいと思います!好きなものならイメージしやすいし、細かいところも頑張れそうです。
ほかに用意するもの
作るものが決まったので、スムーズに進めるために必要な道具を用意したいと思います。
・パレット(洗うのが面倒なので牛乳パックで代用)
・絵具(アクリル絵具)
・筆
・歯ブラシ(お菓子の質感を出す)
・粘土ベラ(細かい穴や筋を作る)
・ニス(100均のマニキュアトップコート)
水彩絵具よりもアクリル絵具がおすすめです。彩色がはっきりしているアクリル絵具は水に薄めずに使えて、乾いた粘土に色をのせるときにムラなく表現しやすいです。また、乾くのが早いので失敗しても色を重ねて修正しやすいですよ。
さっそくはじめよう
1 粘土を出してこねる
使う量のみを取り出して、こねます。使わない分は粘土が乾燥しないように密封保存。
こねるうちに柔らかなり、けっこう伸びます!トルコアイスみたいになりました。モチモチとした質感が気持ちいいですね。繊維が細かいので、繊細な表現ができそうです。
2 絵具を混ぜる
パンの薄い色を表現するためアクリル絵具で着色します。絵の具の量が多いと後で薄めるのが大変なので、少しづつのせていきます。
オレンジとイエローを使います。あとで筆でしっかり絵具を塗るので、ほんのりの色味でOK。
3 形を作る・質感を出す
クロワッサンの形を作りました。何度も作り直せるので焦らずに納得するかたちにします。
かたちが定まったら歯ブラシで粘土の表面をトントンたたき、プツプツとしたパンらしい質感を出します。そしてサクサクとしたパイの雰囲気が出るよう、粘土ベラで縦に線の模様を入れます。
4 絵具をのせる
1日おいて粘土を乾燥させます。次に焼き色っぽい絵具をつくり、筆でのせます。使ったのはオレンジと茶色です。薄い色から塗ります。焼きムラの雰囲気を出すため、筆の跡を残し、あえてランダムに塗ります。
ふんわり色をのせたいときはスポンジで塗ってもよさそうです。
5 ニスを塗る
アクリル絵具なので15分ほどで乾きました。乾いたらマニキュアのトップコートでニスを塗っていきます。裏もまんべんなく塗ります。
6 完成!
できました!ツヤを出すと色がより鮮やかになりますね。絵具が乾くと少し濃い色に仕上がる気がします。
感想
初心者なので作りやすいようにやや大きめに作りました。焼き色など美味しそうに見えるように色使いが重要です。そのため、何度か写真を参考にしながら進めていきました。
楽しく作るのが大事なので細かいことにとらわれず自己流で進めました。だんだん作品ができてかたちになるのが嬉しいです。
他にもいろいろ作ってみた
楽しくなって他の種類のパンも作ってみました。写真を見ながら特徴を見つけて、何を使ってどう表現しようかな?と種類によって工程は違うので作りがいがあります。
メロンパン
粘土ベラを使って網目模様を作りましたが、うまくアミアミができず何度もやり直してしまいました。
ドーナツ
チョコといちごのドーナツ。
穴の部分は丸くした粘土の真ん中をストローでスポっとくり抜きました。
チョコ部分はアクリル絵の具に木工用ボンドを混ぜてツヤツヤに。絵具とボンドは綺麗に混ざり、筆は使えないのでヘラでのせました。
パラパラのトッピングは粘土と絵具を混ぜて乾いた後細かく切ったもの。木工用ボンドが接着の役割になります。
明太子フランス
ボソボソとした明太子の部分は絵具に木工用ボンドとシュガーを混ぜたものを色付けしました。が、うまく表現できていません。こういう時はテクスチャージェルなんかを使うといいかもしれません。
のりの部分は黒を混ぜた粘土を乾かした後に細かく切り、木工用ボンドが乾く前にのせて。地味な作業ですがイメージに近づきました。
チョココロネ
中のチョコ用の粘土をくるっと混ぜて。チョコ部分は後で色付けするので無地でOKです。コロネが一番簡単だったように感じます。
こんなツールがあると便利
粘土アイテムはかなり進化しています。デコスイーツのバリエーションがさらに広がり、よりリアルに作るためのお助けアイテムになりますね。
デコパーツ
いちごのデコです。いちごを作る手間が省けます。ケーキなどにそのまま飾れますね。
カラースプレー
こんな便利なものがあったのですね。似たようなものを一から作り、大変でした。スイーツにパラパラとふりかけてカラフルに彩れます。
マカロン型
マカロンの型を大量にそして早く作れちゃいます。サイズを均等にできるので便利です。
デコクリームソース チョコ
リキッドタイプのデコソースです。本物のチョコソースのようにくっきり表現できてリアルです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。粘土は乾かす時間があるので作業を分けて行う必要がありますが、乾かしている間に「どんな仕上げにしようか」とイメージが膨らみより完成度が高くなりますね。作るたびにいろんな発見があり、次はもっとテクニックが上がるのも粘土の魅力なのではないでしょうか。