布スプレーは布地に直接吹き付ける、スプレータイプの布用インクです。
布に吹き付けるだけでキレイに発色し、その上からさらに他のカラーも重ねられますので、さまざまな色合いが出せます。アートを楽しみながらオリジナルデザインの小物が作れますよ。
そこで、布スプレーの魅力や特徴について詳しく見ていきたいと思います!
布スプレーってどんなもの?
布スプレーは本格的な高圧ガス(DMEガス)入りの布専用塗料です。
シュワーっと細かい霧状の粒子がきれいに分散して布に定着。布への着色が難しいポリエステルの化繊の布地や、濃色の布への着色にもOKです。
色数が豊富なので色を塗り分けたり、グラデーション表現やラメカラーでキラキラを散りばめるなど、スプレータイプならではの表現ができます。
布スプレーならではのメリットって?
布に描けるインクというと、布えのぐや布描き用のマーカーなんかもありますね。それらと比べて、どのような特徴があるのでしょうか?
グラデーション表現ができる
カラーの粒子の濃淡を調整しながら、筆やマーカーでは描けないような美しいグラデーション表現ができます。
例えば、シンプルなワンカラーのアイテムにカラーを吹き掛ければ華やかに。どんな仕上がりになるのかワクワク想像を膨らませながら制作するのも楽しみですね。
生活アイテムに使用できる
Tシャツやデニムなどの綿素材だけでなく、ポリエステルやニットなどの身近な素材にも使えます。
乾いた後、インクを長持ちさせるためにアイロンの使用をおすすめしますが、その後洗濯をしても色落ちはしません。素材については詳しくは後ほど説明しますね。
絵が苦手でも楽しめる
「絵具で手が汚れるのが嫌」「絵を描くのが苦手」という人はご安心を。
布スプレーなら手が汚れませんし、ステンシルなど既存のデザインを使用すれば絵を描かなくてもOKです。下描きせずに、短時間で仕上げることも可能です。
シール式のステンシルは簡単に絵柄が表現できるし、浮きや隙間が入りにくいから初心者には安心だね
では、デメリットは?
布スプレーのデメリットをあげるなら、どんな点でしょうか?ふたつあげるとすると、
✅スプレーは単体(ワンカラー)で購入
だと思います。布スプレーを使うときは「強固な塗料だから修正できないし、絶対に失敗できない!」というプレッシャーはありますよね。
また、スプレーはワンカラー・単体で販売されているので、必要なカラーのみの使用になります。セットのように「この色を使ってみよう!」という冒険はできませんが、単色のみの使用の人によってはデメリットはあまり感じないのかもしれません。
使用する範囲によっては「布スプレーの量が足りない!」ということもありますので、必要な量などあらかじめイメージできるといいですね。
どんなカラーがある?
カラーは不透明色が全8色、メタリック色(不透明色)が全2色、リッチラメが1色です。
基本カラーは8色(不透明色)
不透明色は下に透けにくいインクです。
カーボンブラックは黒に多少のパール感(鉛筆の芯のような色)があります。真っ黒ではなくシルバーカラーに近いので注意してくださいね。
綺麗にカラーを発色させたいときは、テクニックとして下地に薄くピュアホワイトを塗布すると効果的です。
↑こちらはデニム素材にピュアホワイトを一度塗りし、乾燥後ファブリックツインマーカーで塗っています。色がくっきり描かれて綺麗に映えますね。ピュアホワイトは他のアイテムと組み合わせたりして、こんな風にさまざまな表現にも使えますよ。
カラー+ラメのメタリック色(不透明色)は2色
メタリックも同じく不透明色なので濃色布にもOKです。パール系のインクにシルバーラメを添加しているので、カラーとしても使えます。
次に紹介するリッチラメも同じくシルバーカラーでですが、インク自体は無色なので、金・銀など色付けとして表現するならメタリックのシルバーがおすすめです。
キラキラ表現したい時はリッチラメ
リッチラメは透明インクにカラーラメが分散しています。重ね塗りをすればするほどラメ感が強くなります。白系の布地にすると輝きが分かりにくいですが、下地にピュアホワイトを使用すると綺麗に映えます。
均等にラメを塗布するには20cm程度離れた所から、ラメの付き具合をみながら重ね塗りをするのがポイントです。
使用できる布地をチェック
布スプレーは主に綿素材が対象ですが、下記のようにさまざまな種類の布にも使えます。
このように定着のしやすさや洗濯にどのくらい耐えられるか、また、インクのにじみ具合は素材によって異なります。また、一度目の洗濯と二度目以降の洗濯では状態が異なるようです。
布スプレーの前に洗濯をして、ホコリや汚れ、洗濯糊等を落としてから始めるのが綺麗に仕上げるコツです。
洗濯して塗料が落ちるのが嫌だし、厚めに塗るのがいいのかな?
スプレーは少なめ・控えめに使うのがきれいに仕上がるコツよ。近づけすぎたり、重ね塗りをし過ぎるとかえって失敗するから気をつけてね
また、注意点として
✅劣化した生地の補修や染めるために使用しない
✅化学繊維や撥水加工品、ポリエステル100%品などはNG
になります。
例えば、古びたアイテムのリメイクに使用すると、布の状態によってかえって悲惨になってしまいます。修正が出来ないので素材などは事前にチェックしてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?色数豊富な布スプレーはさまざまな表現ができそうでワクワクしますね。使い方にもポイントがありますので、布スプレーで身近なアイテムを手軽にDIY!使い方で詳しくお伝えしていきますね。