アクリル絵具に慣れてきたら、さらに表現を広げたい人にはメディウムの使用がおすすめです。また違った印象の作品に仕上がります。でも、種類がたくさんありすぎて分かりにくいですね。そこで、どんなメディウムを使用すれば、イメージに近づけられるのか、詳しく見ていきたいと思います。
リキテックスって?
「リキテックス」は世界で最初のアクリル絵具として、「liquid=液体」と「texture=質感」という言葉を合わせて「liquitex・リキテックス」と名付けられました。1960年代以降の新たなアートの風流とともに、リキテックスは世界中のあらゆるアーティストに愛用されています。
そんなリキテックスのメディウムを使った表現をQ &A式で見ていきましょう。
パールカラーを作りたい

Q:絵具をパールカラーにしてきれいに発色させたいときは何を使えばいい?

パール メディウム(6号チューブ)
⬆︎絵具と混ぜた場合
パールメディウムはリキテックスカラーを少量混ぜるだけで、簡単にパールカラーが作れます。絵具はほんの少しだけ混ぜます。絵具の量が多いとパール調にならないので注意しましょう。
光の当たり具合や見る角度でパールのキラキラ感が違って見えて綺麗です。
動画で製品のイメージを動画でチェック(日本製品とはパッケージが異なります)
画面に立体感をつくる

Q:画面に厚みを持たせて個性的な立体感を作りたいな。絵具に混ぜて使えるメディウムは?

A:モデリングペーストなどの盛り上げ用メディウムの他に、個性的な表現としてジェルメディウムもあるよ。乾燥しても質感は変わらない仕上がりになるよ
リキテックス ストリング ジェル メディウム

絵の具の硬さ、発色をそのままに厚塗りのタッチができ、重ね塗りすると下の層の色を透かす表現に。※通気性の悪い画面に使用した場合、乾燥後も白濁が残るので注意してください。(絵具を混ぜずにメディウムのみで使用の場合)
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つや消しをしてマットに

Q:絵具のつやを消してマットな質感になるメディウムは?

A:つや消しの効果もあり、接着材としても使えるマットメディウムがあるよ。筆塗りができるので細かい部分も塗れるよ
リキテックス マット メディウム
⬆︎絵具と混ぜた場合
「マットメディウム」はつや消しとさらに透明感が出ます。また、接着力があり接着剤としても重宝します。このマットメディウムは画面保護には適さないので、画面保護に適したつや消しの「マットバーニッシュ」もあります。耐久性のあるマットな絵肌にしたい人におすすめです。
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つや出しをしたい

Q:画面に透明感やつややかさを出したいときは?

A:つや出しと呼ばれるグロスメディウムがあるよ。乾燥してもつやつやの質感が持続するの
リキテックス グロスポリマー
⬆︎絵具と混ぜた場合
「グロスポリマー」と呼ばれるつや出しは、乳白色で乾くとつやが出て、透明になります。
グロスポリマーには光沢の強い保護バーニッシュ、透明感アップとつや出し、接着剤代わりの3つの役割があります。速乾性なので早く仕上げられますよ。
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絵具を遅乾させたい

Q:ぼかしやグラデーション表現をするのに、絵具の乾きを遅くするメディウムは?

A:遅乾メディウムを使うと、滑らかなタッチが持続して絵具の乾きを遅くすることができるよ。
ちなみに、遅乾メディウムはメーカーによっては「リターダー」「リターディング」と呼ばれるの
リキテックス・スロードライブレンディングメディウム
⬆︎絵具と混ぜた場合
遅乾メディウムと呼ばれる「スロードライ ブレンディングメディウム」は作業時間がおおよそ40%程度遅くなります。絵具に混ぜる量に制限はなく、多く混ぜるほどに色が透明になります。パレットに出した絵具に混ぜて、乾燥を防ぐこともできます。
絵具ののびが良くなり、筆ムラのない滑らかな仕上がりになります。特にリキテックス・ソフトタイプを使用するときに最適です。
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まとめ
メディウムは用途に合わせて種類がたくさんありますね。1つのメディウムにいくつも役割があるので表現によってうまく利用したいですね。
少量サイズから大容量サイズまであるので、試したり他のメーカーと比較しながら自分にぴったりのメディウムを見つけてくださいね。
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リキテックスのテクスチュアジェル リキテックスのバーニッシュ リキテックスのジェッソ