トールペイントは家具や木製の小物、陶器やガラス、キャンバスなど、色々な素材に描き、生活の中で育まれてきた身近なクラフトです。絵の具はアクリル絵具使って好きな絵柄をペイントします。
ウェルカムボードや看板など空間を彩るアートとして人気が高まっています。そこでトールペイントの材料ややり方などを詳しくみていきたいと思います。
トールペイントって何?歴史は?
“TOLE PAINT(トールペイント)” は、フランス語で“ペイントをしたブリキ”という意味です。ヨーロッパからアメリカに渡った歴史があり、伝統的な装飾技法もありますが、身近な木やブリキ、ガラス、陶器、布などのあらゆる素材に絵を描くことを総称してトールペイントと呼ばれるようになりました。
アクリル絵の具を使い素材を土台として装飾を楽しめる新アートは人気が高まっています。完成後は飾りとして、ギフトとして残せるのも魅力の一つです。
絵心なくてもできる?
既製品など、トールペイントのアイテムを見ると、細かい絵柄に繊細な筆のタッチなど、
何やら難しそう、絵心がないと挑戦できなそう…
と敷居を高く感じるかもしれません。
そもそも、絵心がなくてもカジュアルにアートするのがトールペイントなので、あまり構えずに塗り絵感覚で大丈夫です。
自分で絵柄を作らなくても、気に入った柄のステンシルシートを利用すれば絵の具をのせるだけでOKです。簡単な絵柄からチャレンジしましょう。
また、絵柄でなくても、絵の具の質感を生かしたペイントもOKです。
アンティークペイントキットでスポンジでまだらに塗るだけで味のある作品に。素材は木製だけでなく金属、ガラスなどに塗れます
ペインティングのテクニック【ストローク】
彩色に慣れたら筆のテクニックを活かすとより表現が広がります。トールペイントでは絵画表現における描画法で、筆の跡=ストロークといいます。
丸筆や平筆の太い線や細い線を利用しながら彩色していきます。花びらや葉っぱ、模様を描くなら自然で規則的な彩色になります。
トールペイントの材料
トールペイントは描く素材によって材料は少し異なります。木製品の場合の材料はこちらです。
サンドペーパー
絵柄を素材に描く前に、サンディングパット(粗目から細目)で木目にそって全体にサンディングします。滑らかで絵の具が定着しやすい表面に。
木製素材
素材を探す手間を省くなら、トールペイントに向いている、木製で成形からサンディングの工程までを済ませた白木の素材を選ぶといいでしょう。サンドペーパーの工程を省けます。
下地を塗れば、すぐにペイント作業に入れます。
トールペイント 白木 合板 シナベニヤ 楕円形 大
楕円型だけでなく、お皿として使えるプレート型、宝石箱やボックス型、
引き出しのたくさんあるアドベントカレンダーまで、デザインは様々です。
トールペイントは平面だけでなく立体的な生活小物にもできます。素材や形の選ぶ幅が広いのでより表現が自由になります。
アクリル絵の具のセット
初心者はアクリル絵の具で十分です。絵の具セットにパレット、筆、筆洗を用意しましょう。
デルタ セラムコート アクリル絵具
慣れてきたらトールペイント専用の絵の具をおすすめです。セラムコートのシリーズは通常カラーに加えパールやメタリックなど色数豊富で美しい色が揃います。色だけでなく発色力や定着力の良さにも注目です。
下地剤
下地剤があると表現力がぐんと上がります。絵具のしみ込みを抑え、木部への定着力を強めます。
木目の透明感を残しナチュラルな下地にしたい場合はシーラーがおすすめです。
仕上げ用ニス
BB ポリウレタン バーニッシュ マット
仕上げ用ニスを使うと仕上がりは強固で乾くと耐水性になります。また紫外線を遮断する力も高くなります。ツヤのあり・なしを選びましょう。
トレーシングペーパー&転写紙(カーボン)
図案があれば、トレーシングペーパーで写し、転写紙でキャンバスに本番を描く方法もあります。あらかじめデザインの配置が決まっていると失敗しにくいです。
トールペイントの手順
図案が決まっていれば、塗り絵のように色を重ねて完成していくトールペイント。主な手順はこのような流れです。
1 描きたい絵(図案)を決める
自分の好きな図案を決めます。テーマに決まりはなく、なんでもOKです。
細かすぎるものは初心者に向かないので程よい図案の大きさで、使用する色の数(10色程度)が多すぎないか判断して決めましょう。
2 描く素材に下地剤を塗る
下地剤(シーラー)を上に塗る絵の具の定着が良くなります。アクリル絵の具向きの下地材はたくさんあるので迷いがちですが、
トールペイント向けの、木製品や金属、プラスチックなど、いろいろな素材に使えるものを選ぶといいでしょう。
3 トレーシングペーパーで図案をなぞり転写する
図案を決めor自分で完成させた後は転写です。コツは輪郭のみを写すことです。トレーシングペーパーは半透明ですが、細かい部分までは透けて見えません。
輪郭を写したらトレーシングペーパーを外し、トレースした絵を描く素材にセットし、絵をもう一度なぞり転写します。
※ステンシルシート利用はこの工程は不要
4 彩色する
筆には丸筆と平筆がありますが、絵に合わせて選びましょう。アクリル絵の具は乾くのが早いので失敗しても重ね塗りができるので安心です。
HOLBEIN ホルベイン 水彩筆 ミニ リセーブル 31R ラウンド 丸筆 0号
初心者は狭い所を塗る時にはみ出てしまうので、細い線を描くとき丸筆0号(数字の順に大きい0号→10号)があると便利です。
筆のタッチの動きやぼかし表現など、ただ塗るだけでなく動きやグラデーションをつけるとぐっとメリハリつきます。
5 乾いた後はニスを塗り完成
アクリル絵の具は乾くのが早いですが、乾燥させた後は仕上げ材(ニス)を塗ります。
グロスやサテン(光沢あり)とマット(光沢なし)に分かれるので好みで選びましょう。グロスタイプだと、作品を写真に写すときに反射するので注意しましょう。
【まとめ】まずは身近な材料で練習を!
トールペイントは最初から本格的に材料を揃えると高くなってしまいます。まずはキットや100均の材料で、身近なアイテムで練習してみましょう。
慣れて本格的にはじめたくなったら、トールペイント専用グッズを使うのもいいですね。トールペイントの奥深さ、面白さに触れてみましょう。