手を使い、色々な模様を楽しみながら温もりのあるアイテムに仕上げる手染め。タイダイ染めとも呼ばれ、Tie(縛る)Dye(染める)という意味があります。染めるときの縛り方で模様が変わり、デザインを生み出せる面白さ。すでに着古したTシャツやハンカチ、小物類を染めて、新たに息を吹き込むこともできます。
そんな身近でエコな絞り染めの材料や、使い方、おすすめアイテムをみていきたいと思います。ぜひ参考にして下さい。
タイダイ染めの魅力って?
タイダイ染めというとうずまき模様を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
広げるときのドキドキ感は染物ならでは。洗濯を重ねて変わる風合いや、手ぬぐいなら使うたびに生地が柔らかくなじんでいくのも持ち味です。
自由でおそろいのファッションでイベントのために作ったり、初心者も気軽に参加できる体験ワークショップもあります。
使用する布は新品でなくても古着もOK。汚れやシミのある服をタイダイ染めでリメイクしてエコな使い方も。カラーや模様を楽しみながらオリジナルアイテムに挑戦できます♪
どんなものが作れる?
染物というとTシャツや手ぬぐいを思い浮かべる人もいるかもしれません。もちろん和紙や綿は染まりやすいですが、みやこ染のコールダイホットやポリエステルダイなら、ビニール袋やスマホケースなどのプラスチック類もOKです。美しいグラデーション模様が作れます。
こちらのブログでは、歴史と伝統ある染料でおなじみのみやこ染のアイテムに注目していきたいと思います。
スマホケースは動画で作り方のイメージができますよ
絞り染めの使い方 Q&A
絵の具の顔料とは違う染料。染料は安全なの?使い方は?使用できる素材は?とさまざまな疑問が浮かびます。そこでQ&A形式でみていきたいと思います。
Q.1 染料と顔料の違いは何?
A.染料は水に溶けて素材に浸透するもので、顔料は素材の上に塗るもの。染料は広い面の着色には向いています。顔料は広い面よりも、点や線、模様などをピンポイントに描くのに適しており、着色出来る素材も多いです。
Q.2 体に安全なもの?
A.染料には有害指定化学物質を含まない安全なものを厳選しています。肌荒れ・アレルギーなどは個人差がありますので、温度や薬品への耐久力に優れているビニール手袋を使用するなど、直接手に触れるのは避けるのが◎
Q.3 混色してもOK?
A.商品は性質が異なるので、違う種類の商品の混色は出来ません。コールダイオールとコールダイホットは混色可能ですが、染色温度や染め液の量に注意を。
一度濃く染まると色が抜けにくいので濃度の低い染め液から好みの色に近づけて染めていくことがおすすめ。
Q.4 使用できる素材、生地は?
A.繊維と染料の相性・助剤早見表を参照しましょう。
※防水加工や撥水加工など水分を弾く加工は染まらない、もしくは染まりが悪くなります
※ジーンズは濃く染めすぎてしまうと、デニム特有の風合いが無くなりますので注意を
Q.5 家庭ではどんな場所・道具で染色するのがいい?
A.場所は汚れ防止があればどこでも可能。お風呂場の浴槽やタイルは染め液で染まる恐れがあるので、ビニールなどで養生を。
道具の注意点として染料は有害指定化学物質を含まず安全性はあるものの食用ではないので、料理用の調理器具との兼用はおすすめできません。
Q.6 染色後の水はシンクに捨てていい?
A.染色後の廃液はキッチンなどのステンレス製シンクに水を流しながら排水溝めがけて処理しましょう。
絞り染めにチャレンジ!
絞り染めの知識が深まったところで、さっそくチャレンジしたいと思います。
用意するもの
今回は輪ゴムだけで絞り染めが手軽に楽しめる手ぬぐいと染料のキットを用意。赤く丸い模様の手ぬぐいが作れます。
キットには手ぬぐい35×90cm1枚、粉末染料1包、定着剤2包 輪ゴム10本が含まれています。
そのほかに用意するものとして、下記を用意するといいでしょう。
・染料を溶かす容器
・染料容器
・割り箸(染料を混ぜる)
絞り染め手ぬぐいの作り方
作る工程は簡単にみていくと、こんな流れになります。
2.熱湯で染料を溶かし、箸でも混ぜて用意
3.手ぬぐいを輪ゴムで縛り模様を作る
4.手ぬぐいに染料をかけ15分程置く
5.水で軽くすすぎ、台所用洗剤を溶かしたぬるま湯で洗う
6.定着剤(色止め液)に浸す
7.陰干して乾燥させ、乾いたら輪ゴムをはずす
8.当て布をしてアイロンをかける
完成するとこんな手ぬぐいに仕上がります。染色の所要時間はおよそ30分くらいで乾かす時間を入れるとまる1日が目安です。
使い方は動画でもイメージできます!
キットで説明している絞り方の他にも、折り方・輪ゴムの縛り方を変えるだけで違った模様を楽しめます。色々な絞り模様と絞り方をチェックして試してみるのも良さそうです!
【まとめ】自分だけのオリジナルアイテムを作ろう
タイダイ染めの奥深さを実感しました。染め物というと職人が作る伝統工芸…と敷居が高いイメージがありますがキットを利用すれば初心者も挑戦しやすいです。素材にこだわるならアイテムに合わせた染め料が選べます。
正しい使い方で模様を楽しみながら温もりのある作品を作りましょう!