スクラッチというと、スクラッチくじのようにコインで銀色部分を削るイメージがありますよね。これに少し似ているスクラッチアートはご存知ですか?その名のとおり、下絵の部分に沿って削ると美しいアート作品になります。
今回はアート初心者さんでも気軽に楽しめる、スクラッチアートのやり方やお子さんから大人まで楽しめるゆめ画材おすすめの商品をご紹介します!
スクラッチアートって何?
クレヨンでカラフルな色を塗り、その上から黒のクレヨンで塗つぶし、そして尖ったもので黒い面を削るように絵を描くと下のきれいな色が出てきます。
そんな古典的なやり方を幼い頃やっていた筆者ですが、クレヨンを塗りつぶさなくても、黒い部分を削るとカラーが出る絵柄付きのスクラッチシートがあるのです。100均や本屋さんなどでも絵柄は販売されていますし、上級者向けにクオリティの高い画材もありますよ。
子どもでも大丈夫?
スクラッチアートはペンを使うように細長く先の尖ったもので削ります。削る塗り絵として、絵心がなくても簡単にアートを楽しめるので、お子さんから年配の方まで幅広く楽しめます。最初は真っ黒の面を削るうちに、だんだんとカラフルな絵柄が完成し達成感を味わえます。
削るにはある程度筆圧が必要なので、竹串のようなやわらかい先よりも、プラスチックのような固い先の方がいいなど、力を入れなくても削りやすい道具にしましょう。絵柄によっては細かい線なので、初心者は太めの線で大きな柄がおすすめです。
先の尖ったものはお子さんの取り扱いに注意してくださいね。
どんな効果がある?体にいいの?
スクラッチアートは、綺麗に仕上げられる安心感がありますので、日頃の気分転換や、集中力を高めたいときにおすすめです。手先の運動にもなるので、お子さんや年配の方へのギフトにもぴったりです。
削るとグラデーションカラーやキラキラとしたホログラムの美しさが見られて癒されます。そんなヒーリングアイテムとしても。
絵柄が一冊になったブック型なら完成した作品は保管しやすいし、プレゼントにもいいね
そうね。完成したら飾りたくなるから描いて終わりにならないのも嬉しいね
でも、同じ姿勢で夢中で取り組んでいるうちに、手や体が痛くなったよ
すごい集中力ね!適度に休みながら、ずっと同じ姿勢にならないよう程々にね
実際にやってみた
使用したのは、Lagoのスクラッチカラーリング スクラッチナイトビューです。パリの夜景が黒ベースのスクラッチアートにぴったりのデザイン。初挑戦の筆者ですが、細かい絵柄にうまく仕上がるか若干不安です。
スクラッチ板紙のほかに、付属としてスクラッチ・スティックがついていたので、すぐに取りかかれます。また、黒無地のスクラッチボードもついているので、こちらは自由に下描きして自分の好きな絵を描けます。
下絵にそってなぞっていく
下絵を削っていくと、明るい色が出てきます。大きな力を入ることなくサクサク進められました。しかし細かな絵柄は意外と時間がかるのでゆっくり進めていく感じです。
削ると出てくる美しいカラーを見るのが楽しくて、つい夢中になってしまいます。細かな作業が苦手な筆者。重要なフォルムのところはなるべくはみ出さないように、細かすぎる部分は適当にスルーしたり…ストレスをかけずにマイペースで進めます。
削りカスに注意を
削っていくうちに細かい削りカスが出てくるので、手や机が黒く汚れてしまいます。作品の下に新聞紙を置く、ウエットテッシュなど用意すると便利です。
スティックを持つ手は削りカスで汚れるので、テッシュを下に引きながらやりました。また、削った後の明るい部分に黒い粉が入ってしまうので、ときどき払い落とすといいです。
ようやく完成!
一週間のうち空き時間にちょこちょこ進めながら完成に近づきました。30分くらいで集中力が切れ、手や目も疲れてしまうので、続きは今度!と分けて制作しました。
忙しい日常でも束の間でアートを楽しめます。何も考えずに集中できる時間が気分転換にもなり、カタチになるのも楽しみです。
短時間で集中して、何回かに作業を分ける方が効率いいときもあるね
途中で下絵の線以外もあえて削ったりしてメリハリをつけてみたよ
削る範囲によって作品の雰囲気も変わるからオリジナルをプラスできるね♪
さまざまなタイプのスクラッチアート
スクラッチアートはいろんなスタイルで楽しめます。そこで、個性的なスタイルのスクラッチアートを紹介します。
イチから手作りするスクラッチ
絵具のように混色することもできる安心の水性クレヨン。指先にフィットする三角形状の軸は適度な硬さを持ち、折れにくい仕様なので、スクラッチの下地を好きな色で地道に作りたい人に。スクラッチ用のヘラ付きなので嬉しい。
3色カラーでシンプルにスクラッチアート
スクラッチボード ファンシー(赤)は一つのボードに色彩面が3層に分かれており、表面の黒色を軽くスクラッチすると2層目の色(赤)が出て、強く削ると3層目の白色が出てきます。スクラッチペンだけでなく、消しゴムを使ってより微妙なぼかし表現も出来ます。2層目のカラーは赤・緑・青の3種類。
自由に描くことができるスクラッチは線をなぞるのがまだ難しい小さなお子さんも楽しめるよね
いつもと違うお絵かきを楽しめるからテンション上がりそう♪
絵が得意でオリジナルの作品を描きたい人は、絵を考える楽しみもあるね
焼成しないスクラッチ皿
焼成しないスクラッチのお皿は白い陶磁器の皿に特殊焼付け塗装をしています。角ニードル等で塗装面をスクラッチするだけで、繊細な線表現ができ、焼成作品の雰囲気が得られます。焼成の面倒な工程も省け、完成時間を短縮できます。
スクラッチライトのムードランプ
下絵付きのフィルムを削ったあと、光を灯して使えるムードランプです。
黒色のスクラッチフィルムに描かれているパリの夜景を削って、付属の電気スタンドにセッティングするだけでおしゃれなムードランプが完成します。飾りだけでなく、実用的な手作りアイテムに変身です。
【まとめ】好きなスタイルでクラッチアートを楽しもう
スクラッチアートは初心者の人もはじめやすく、作品のスタイルはさまざまですね。下絵がない無地タイプで好きな絵を描いたり、立体系のスクラッチで一味違った作品も作れます。仕上げたときの達成感、鮮やかで美しい世界を楽しんでくださいね。