アクリル絵具で下地をするときに欠かせない、ジェッソ。アクリル画以外にも油彩画や水彩画、木や粘土などさまざまな素材の下地で使えるので便利です。
今回はリキテックスのジェッソに注目し、色々な素材での使用感を検証してみたいと思います!参考にしてみてくださいね。
万能なホワイトのジェッソ
ジェッソの純白の色は炭酸カルシウムとチタニウムホワイトの顔料からできています。絵具の発色と定着をサポート。乳状で浸透がよいのでわずか1~2時間で乾燥しますが、制作の前日に塗っておくのがベストです。
色のついたカラージェッソと混色できるのでオリジナルカラーにコントロールもできます。
さまざまな素材の下地に使える
ジェッソはさまざまな素材に使用できます。それぞれの素材での使用感をみてみましょう。
キャンバスに使用
キャンバス+ジェッソ+リキテックスカラー(フタロシアニン ブルー)
キャンバスに直接のせるとムラが出てしまいますが、ジェッソの上からは布目を消してフラットな状態になるので発色よく滑らかです。油彩画の際は原液でキャンバスに2度塗り以上が望ましいです。
麻のキャンバスに使用
麻(生)キャンバス+ジェッソ+リキテックスカラー(フタロシアニン ブルー)
直接ではキャンバスに吸い込み、麻の色と混ざってしまいますが、ジェッソの上からは本来のカラーが綺麗に発色します。麻らしいざらつきのある素材感が残ります。重ね塗りすることでオリジナルの下地へ調整できますよ。
木に使用
木+ジェッソ+リキテックスカラー(フタロシアニン ブルー)
直接では木に吸収されて木の色に混ざってしまいますが、ジェッソの上からは発色が綺麗にうつり、定着が高まります。よく木の汚れを拭き取ってから塗りましょう。
紙に使用
紙+ジェッソ+リキテックスカラー(フタロシアニン ブルー)
白い紙にジェッソを塗ると、質感の違いが分かります。滑らかな紙に比べ、ジェッソの上からはざらざらとした粉のような質感になります。20%の水で薄めたジェッソがおすすめです。また、紙が丸まったら乾燥後に裏面を塗るとおさまりますよ。
アクリル版に使用
アクリル版+ジェッソ+リキテックスカラー(フタロシアニン ブルー)
直接ではカラーがやや浮いてしまいますが、ジェッソの上からはしっかりアクリル版に定着し、均等に馴染んでいます。透明なアクリル版を使うときはしっかり色をのせられるので特に便利です。
自然石に使用
自然石+ジェッソ+リキテックスカラー(フタロシアニン ブルー)
直接では若干石に透けて色も濁ってしまいますが、ジェッソの上からは発色も綺麗で石にも定着しています。ジェッソの凹凸が気になるときは重ね塗りで調整しながらやすりなどで滑らかにする作業が必要です。
ジェッソは盛り上げ効果の高い「スーパーヘビージェッソ」や半透明の「クリアジェッソ」などもあるからさらに表現を広めてくれるよ
素材を生かしたり、逆に素材とかけ離れた表現もできるから作品イメージに合わせてジェッソを選べるね
色つきジェッソもある
カラージェッソ
描く素材の地色を鮮やかな状態にしたいとき、あらかじめ色のついたカラージェッソを使うと便利です。地塗り用のジェッソなので絵具に最強な下地になり、マットな絵具としても表現できますよ。ジェッソ同様に木やコンクリートなどにも使えます。
カラージェッソは全12色あります。※実際の色と異なる場合があります
ブラックジェッソ
ブラックジェッソは吸水性のある素材に塗るとアクリル絵具に最適な下地になります。ツヤ消しの独特の黒さを持ったジェッソで、絵具の黒としても使用できます。
マット感のある黒色下地にしたいなら「ブラックジェッソ」がおすすめだよ。黒い画面ならではの明度や彩度が際立つ、引き締まった表現ができるね
まとめ
いかがでしたでしょうか。ジェッソはサイズもさまざまですので、使用する素材に応じて選んでくださいね。
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