簡単に版画が楽しめる!サン描画スクリーン 使い方と材料

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版画というと、学校で絵柄を彫って写しとる木版画や、年賀状などで使用する懐かしいプリントゴッコを連想する人も多いのではないでしょうか?興味はあるものの工程の確認や材料を準備するのは少し大変ですよね。

そこで、注目の版画アイテム、サン描画スクリーン印刷の登場です。手作業の手間や高価な機械が必要ないので手軽にオリジナルの印刷ができます。それでは使い方や材料を詳しく見ていきたいと思います。

サン描画スクリーンの特徴は?

サン描画 シルクスクリーン 制作キット C

サン描画 シルクスクリーン 制作キット C

サン描画スクリーンは転写の必要がなく、描いた部分がそのまま版になります。
技法が簡単なので、初めての方でも失敗なく版をつくることができます。色別に版をつくれば多色刷りができ、大量印刷(100~200枚程度)も可能なので、グッズ作りにもおすすめです。

用意する材料

簡単に挑戦できますが、スクリーンやインク、専用の乳剤、スクリーン専用マーカーなど聞き慣れない特殊な材料が必要です。そこで初心者におすすめなのがキットです。

ゆめ画材 オリジナル サン描画 シルクスクリーン 制作キット A

サン描画 シルクスクリーン 制作キット A

キットなら必要な材料がそろっているので材料選びに困りません。インクやスクリーンの種類などキットによって中身も異なりますが、シルクスクリーン 制作キットAをチョイス。セット内容はこちらです。

・スクリーンわく標準判(テトロン180メッシュ/内寸10.5×17.5cm)×2個
・スクィジー紙製(乳剤塗布用)×1個
・スクィジー樹脂製 標準判用×1個
・サン描画乳剤 20mL×1個
・サン描画剤 10mL/ペンタイプ×各1
・面相筆×1
・サン描画用洗い油 20mL×1個
・刷り台(ピン付)×1
・説明書×1
・水溶性スクリーンインク 水性ラバーインク ラバダ(RUBADA) 黒 100g

材料の使い方はワンポイントや注意点なども記載されている説明書を見ながらおさえていきましょう。セット材料以外にも下記を用意するといいです。

・鉛筆(H程度)
・筆またはスポンジ(洗い油塗布用)
・ウェス(布ぎれ)・新聞紙(2~3枚)・ティッシュペーパー
・縁ばりテープ(薄口のガムテープ/幅広のセロテープでもOK)
・ドライヤー
・インク練りべら(スプーンでもOK)

綺麗な仕上がりのためにはテープで固定したり、インクの丁寧な拭き取りは大事です。インクを思わぬ場所や指につけてしまうと焦って失敗しがちですのでしっかり下準備を。

サン描画製版の作り方

作り方の工程は、

①版をつくる 
②スクリーン印刷をする

この2つに大きく分かれます。セット内容の説明書を見ながらですが、作り方はこんなイメージです。まずは版をつくるところから。

1. 描画剤で絵を描く

スクリーンわくの表に下絵を鉛筆で写します。スクリーンわく下に割りばしなどを置いて浮かせ、サン描画剤で下絵をなぞって描きます。

2. 乳剤を裏面に塗る

スクリーンわくを裏返し、裏面の枠の片端に、サン描画乳剤を帯状において、スクイージーで伸ばします。スクイージーは60度くらいの角度にして、ゆっくりと一度で均一にコーティングし、十分に乾かします。

3. 描画剤を洗い落とす

新聞紙を2,3枚敷き、スクリーンわくの表を上にして置きます。筆に洗い油を含ませて描画部分に十分与え、20~30秒後にこすりながら洗い落とします。裏面は洗い油をしみこませた布でこすってください。

4. 点検・清掃する

布でスクリーンの両面をこすって皮膜の残りカスや洗い油などをかるくふき取り、清掃します。
描画部以外に小さな穴が開いている場合は、その部分に描画乳剤を塗って修正し、乾燥させ、これで版の完成です。
※多色刷りをする際には、使用する色数だけ版を作成してください。

印刷の方法

ターナー アクリルガッシュ

印刷方法は、手持ちの絵の具によってアレンジができます。サン描画スクリーンの版は強度が強いのでインクは何でも良いのですが、堅さを調節する必要があります。そのため絵の具を用意するなら下記を参考に。

①水彩絵具やアクリル絵具、ポスターカラー(対象:紙)
→工作のりやアクアメディウムを混ぜ、粘りをもたせる。
②油性スクリーンインク(対象:紙)
→ドライゾ-ルを混ぜてインクを柔らかくし、洗う時にも使用
油性インク耐光性が良く色鮮やかで多色刷りに向いています。
③水性スクリーンインク(対象:布やTシャツ)
→少量の水で調節。洗濯が必要なアイテムは色落ちに注意。

絵の具の用意のあとはスクリーンを刷り台にセットし印刷していきます。
動画だとこんな感じです。

使用する際の注意点

簡単に印刷できますが、最初は説明書通りに丁寧に慎重に進めましょう。失敗しないように、下記のポイントをおさえましょう。

●刷紙にインクをのせるのは軟らかすぎず堅すぎない質感が◎
●スクリーンに凹凸にがあると刷り紙にインクが均等につかなくなる
●スクリーンの目がきれいに抜けていないとインクが通らない
●刷り台とスクリーンに2~3ミリ隙間を開けスクリーンに刷り紙がつかないよう防ぐ
●布がしわにならないように張る(平な板にスプレーのりをして布を張ると◎)
●布に刷る際インクは布専用のものがおすすめ

【まとめ】綺麗にプリントできると嬉しい!

※キャンバスくんのぬいぐるみはどのセットにも付属しておりません

手作りでプリントできるサン描画スクリーンをご紹介しました。イベント用のTシャツやカードの印刷にいかがでしょうか。慣れてきたらスクリーンやインクを追加してアレンジしてみたいですね。身近なアイテムに自分だけの絵柄に挑戦してみては。

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