手軽に布アートを楽しめる、布描き専用のセタカラー。
セタカラーの基本について学んだあとは、さっそく実践してみましょう。用意するものはいくつかありますが、代用すればいろんなやり方があります。初めてセタカラーを使用する人は、使用手順やポイントを参考に進めてくださいね。
それでは、使用方法や使用感もあわせて、お伝えしていきたいと思います。
まずは下準備
描きたい布を用意
描きたい生地を洗濯し、生地についている糊を落としてから、アイロンをかけてきれいに生地を伸ばしましょう。洗う手間が必要なのは、糊があると絵具が繊維に浸透しないからなんです。
ステンシル・模様の準備
今回は白地にボーダー柄を表現したいのでステンシルではなくマスキングテープを用意。これでまっすぐな模様に描きます。
そのほか用意するもの
布、ステンシル、セタカラーのほかに用意したものはこちらです。
布の下敷き代わりにファイルを用意。紙ヤスリがあれば布がずれにくいですよ。
ステンシル用の筆やスポンジも使えますが、細い線を描きたいのでアクリル用の筆を使用。絵具は落ちにくいので、固まらないようすぐに洗うため筆洗を用意。
また、汚れ拭きや筆の水分を吸収するために雑巾なども用意します。
さっそくはじめよう
無地のハンドタオルにボーダー柄を入れたいと思います。
1 下準備
テープの線に沿って絵具を塗るためにタオルにマスキングテープを貼っていきます。
塗るときは汚さないようにファイルを下敷き代わりに。セタカラーは落ちにくいのでまわりを汚さないようにしましょう。
2 色づけする
今回使用したのは不透明の3色。ボトルをよく振ってからパレッドに色をのせます。注ぎ口が結構広いので絵具を出しすぎたり、注ぎ口まわりを汚さないようにしましょう。
色をのせていきます。さらに1色を加えたいので絵具が乾くのを待ってからテープを剥がします。
白と青を混ぜて、水色っぽい色を作りましたが、途中で足りなくなってしまいました…同じ色を作るのは大変なので、多めに作るようにしましょう。
綿生地で荒目の繊維なので、綺麗に絵具がのるまで2〜3度重ね塗りしています。
3 シートをはずす
色づけが終えたら、シートをゆっくりはがします。完全に乾くのを待ち、1時間くらいではがしました。はがすときはドキドキの瞬間です。
4 仕上げにアイロンをかける
当て布をしながらドライアイロンを当てます。絵具を塗った面に直接アイロンをのせると、高温度で絵具が溶けてしまうので気をつけましょう。
生地の適温に設定し、塗布面30cm四方に対して約5分間、均一に当てるのが目安です。
5 完成!色合いに変化は?
完成です!乾燥前と後と色合いは異なるようですが、全然気になりません。絵具の種類や濃さ、布の素材によるのかもしれません。気になる人は試し塗りをおすすめします。
やってみた感想
綺麗に完成できて大満足です。そのまま使用できるセタカラーですが、液ダレしにくく筆にのせやすいので、スムーズに作業が進みました。布に滲まないので重ね塗りもしやすかったです。少し絵具のにおいがキツく感じたので、換気をしながら行いました。
広範囲に作業をしていると塗った絵具が手についてしまい、他にうつらないよう都度手を拭く…という地味な作業が発生しました。ゴム手袋の使用がおすすめです。
また、色をしっかりのせようとかなり厚めに絵具を塗ったので、絵具を塗ったタオルの面はゴワゴワした感じになっています。セタカラーは布の質感を損なわないのが特徴なので、洗っていくうちに、柔らかく質感も変わってくるので安心です。
他のアイテムにも挑戦
慣れてきたので、他のアイテムにも挑戦しました。
白シャツにサングラスの模様を入れました。ステンシルを作ってスポンジでポンポンとカラーをのせました。
ファイルを切り取った手製のステンシルなので、隙間に絵具がはみ出ないように両面テープで布とステンシルをしっかり密着させました。
布マスクにハートの模様を筆で描きました。フリーハンドなので一発勝負です。マスクが華やかになりました。
白いタオルにワンポイントのイラストを、ステンシルで型を作って入れました。
どんな色を使うか、配置をどうしようか…など考えているときもワクワクしますね。ワンポイントの模様はサイズや配置など、バランスが大事だな〜と気付かされました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。何気ないシンプルな日常小物が、セタカラーで彩りのあるオリジナルアイテムに大変身です。自分で入れたアートは愛着もひとしおです。DIYは作る工程も楽しいですが、使う楽しみもありますのでぜひいろんなアイテムにチャレンジしてみてくださいね。