みなさん、モビールをご存知ですか?赤ちゃんのベットの上に吊るしてゆらゆら揺れながらあやしてくれるおもちゃです。そんなモビールですが、手作りすることもできます。今回はプッシュカラーを使って、カラフルなステンド風のモビールを作りたいと思います。もちろん、モビールだけでなくステンドグラスとしても窓に飾れます。切り絵が好きな人必見です!それでは作り方をみていきましょう。
プッシュステンドって?
プッシュステンドは粘着面に転写できる色のついたカラー箔のことです。プッシュステンドカラー、またはプッシュカラーともいいます。プッシュカラーとの違いは透明感のある色です。
透明樹脂板にカラフルなステンド風の色素をはり、作品を作ります。
作品を上から吊るして太陽光やライトに照らすと、きれいな透過光が現れ、ゆっくり風の抵抗をうけながら変化する色と形を表現できます。モビールにもぴったりです。
プッシュカラーもプッシュステンドカラーも使い方は基本的に同じです。
プッシュカラーについての詳しい使い方はこちらの記事を参考にしてください♪プッシュカラー
今回使用したのはこちら
プッシュステンド モビールのセットです。B4判の粘着加工透明樹脂板に透明タイプの10色のステンドカラー、完成した後すぐに飾れるようにテグスや丸棒などモビールの材料も入っています。
耐熱60℃の樹脂板なので、劣化を気にせずにステンドグラスとして窓にも展示できますよ。
さっそく作ろう
まず用意するものは、
・色鉛筆
・黒マジック
・デザインカッター(アートナイフ)
・鉛筆
・ハサミ
・セロテープ(モビールを作る際に使用)
細かいところもカットしやすいようアートナイフを用意。使いやすいアートナイフがあると手が疲れにくく、細密なカットで作品のクオリティに差が出ます。
どんなデザイン、絵柄にするか決まったら下描きです。カラフルに彩れるもの、初心者で不安な人はなるべく絵柄が細かくならないモチーフを決めましょう。
1 下描きをする
制作板の裏側に鉛筆で下描きします。モビールにしたときの左右の大きさのバランスや全体にどんなテーマにするか考えながら制作板いっぱいに使います。裏紙に描いているものは表にすると絵柄が逆になるので数字や文字には注意しましょう。
2 下描きに色付け
鉛筆の線は黒マジックで線を太くし、線を残す部分を作ります。
そして、前もって色鉛筆を塗り、配色を考えます。配色のバランスを確認できればいいのでおおざっぱに塗ります。さまさざまな色のプッシュカラーをバランスよく使いたいところですね。
3 カットする
カッティングしやすいように、あらかじめパーツごとにハサミで紙をカットします。
黒のマジック線を残すように、アートナイフで切れ目を入れます。この時、力を入れすぎてプラスチック板まで切らないように注意しましょう。
アートナイフの使い方についてはこちらの記事も参考にしてくださいね→
4 紙をはがす
切れ目を入れたところをはがします。カッターナイフの先で紙を上げてめくりやすくするとスムーズです。気持ちよくぺろっと剥がせました。
5 プッシュカラーをのせる
はがした接着面に下絵で決めた色と同じカラーをのせます。プッシュカラーのセロファンは「おもて」と書いてある面を上にしましょう。ちなみに一度表と裏を間違えたとき、セロファンの「おもて」の文字が作品に映ってしまいました(涙)
カラーをのせるとき、最初は指の腹でしっかり押さえて、切り口にボールペンなどでなぞるとふちまで綺麗にうつるね
はりつける制作板は、方眼紙をはがすと透明の状態だから白い紙を下に敷くと着色の色がわかりやすいよ
6 静かにめくる
プッシュカラーを押し終えたら静かにめくると色がつきます。色が綺麗にうつっていない箇所があれば、別のフィルムの面で押しなおせばOKです。
一度に全部の裏紙を切りはがさないで、一箇所づつ色をつけようね
粘着面に不要の色がうつったり、汚れてしまうからね
同じカラーを使用するところを順番にはがしていくのが効率的かも!
そうね!そして透明や白色にしたいときは綺麗に仕上げるために最後の順番にしようね
【ケース1】不要な色が入った!
プッシュカラーをのせたところに他のカラーがうつってしまうこともありました。黄色の部分が汚くなってしまいました…。表面を少し削ると、色が落ちるのでのせ直すこともできます(あまり綺麗には直せないですが)。
外側の色(広い面)→内側の色(小さい面)の順番で色をのせる順番が、色移りを防ぐようです。
【ケース2】マジック線をカットしてしまった!
細かい部分をのマジック線を残せずにカットしてしまいました。そんなときはプッシュカラーをのせた後で黒マジックで境界線を加えました。この方法は使えます。
制作板のベース(裏面の色)は黒なので黒マジックは馴染みやすいのです。
7 着色完了&作品を切る
すべて着色が終わったら作品のまわりをハサミで切り取ります。切りにくいところは無理せず残して、余白はあとでマジックで塗りつぶしてしまいます。
【ケース3】切り抜きができないパーツ
絵柄的にマジック線を残して切り抜きは困難…そんなときはこのように方眼紙の面を黒マジックで背景を塗りつぶしました
8 モビールを組み立てる
作品にパンチなどで作品に穴を開け、付属のテグスを通して結びます。テグスは各パーツを均等の長さにして切りました(後で長さを調整するので最初は長めに)。テグスは細いですが丈夫なので糸のようにも結びやすいです。
9 完成!
アクリル棒が水平になるように左右の重さ、テグスの長さを調整して結びます。そして完成しました♪アクリル棒・テグスは透明なので飾るときは目立たず作品を引き立ててくれます。ふわふわ動いてなんともいえない浮遊感。
表現の仕方、やり方は人それぞれです。夢中で制作すると同じ姿勢で身体がつらくなってしまいますので適度に休憩しながら進めましょう!
光を照らすと色のついた綺麗な影ができます。ゆらゆら揺れながら表情を変える影が幻想的です。
まとめ【色の重なりが美しいステンドカラー】
いかがでしたでしょうか。ステンドグラス風のアートは、奥が深いですね。フラットな色表現だけでなく混色表現やぼかし技法を組合せることができますし、モビールだけでなくランプ風など様々な作品が作れます。ぜひ挑戦してみてくださいね。