アクリル絵具に慣れてきたら、さらに表現を広げたい人にはメディウムの使用がおすすめです。また違った印象の作品に仕上がります。でも、種類がたくさんありすぎて分かりにくいですね。そこで、どんなメディウムを使用すれば、イメージに近づけられるのか、詳しく見ていきたいと思います。
リキテックスのメディウム
「リキテックス」は世界で最初のアクリル絵具として、「liquid=液体」と「texture=質感」という言葉を合わせて「liquitex・リキテックス」と名付けられました。1960年代以降の新たなアートの風流とともに、リキテックスは世界中のあらゆるアーティストに愛用されています。
アクリル絵具の練りをやわらかくしたり、ボリューム感を出したい時は、液状タイプのメディウムがお勧めです。
メディウムを使用すると絵の具の表面が丈夫になり、長期保存性を維持できます。つやのあり・なしや特別な仕上げに応じて、豊富なラインナップから選びましょう
つや消し質感 マットメディウム
マット メディウム
マット メディウムはつや消しの質感を与えたり、絵具を薄めたり、量を増やしたりもできます。コラージュの接着剤、固定剤としても使えます。
ウルトラ マット メディウム
ウルトラ マットメディウムはマットメディウムよりもさらに表面の光沢を強力に抑え、強いつや消しのデッドマットに仕上げます。絵具の隠ぺい力もあり、色の濃厚さ、色調を保ちます。
また、乾燥を遅らせて繊細な混色作業に時間の余裕ができます。絵具の定着力と作品の耐久性がアップし、長期保存性を保ちます。
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つや出し質感 グロスポリマー メディウム
グロスポリマーは光沢・透明感を与えたり、絵具を薄めたり、量を増やす役割があります。また、コラージュの接着剤、固定剤としても◎。
また、マットメディウムと混ぜると、好みに合わせてサテン調(半つや)のなめらかなメディウムに調節できます
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絵具を遅乾させるメディウム
スロードライ ブレンディング メディウム
遅乾メディウムと呼ばれるスロードライ ブレンディングメディウムは絵具またはメディウムが乾くまでの時間を40%程度延ばし、混色その他の作業時間をより長く確保できます。透明感をそのままキープし、粘度を抑えます。
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グラデーション メディウム
薄塗り用のグラデーション メディウムです。リキテックスカラーに混ぜると乾燥が 40%遅くなり、伸びが良くなります。ぼかしやグラデーションに最適。リキテックスカラーでのシルクスクリーン制作にも適しています。
広い面への時間をかけての描画や混色・色の境い目のぼかしに◎。
リターディング メディウム
リターディング メディウムは絵具またはメディウムが乾くまでの時間を40%程度延ばし、混色その他の作業時間をより長く確保できます。
透明感を高めます。色の境目をぼかし、混色に最適です。半ツヤで透明タイプです。
広い面への時間をかけての描画も可能で、パステル、チョーク、黒鉛の固着もOKです。
3つの遅乾メディウムの違いは?
【液体の時の透明度の違い】
スロードライブレンディングメディウムはやや白濁しているので、絵具に混ぜると色が多少白っぽく見えます。乾燥時には透明になり元の色味に戻ります。 グラデーションメディウムの場合は色の変化がありません。 (混ぜる量は3種とも絵具の25%までです。) リターディングメディウムも半ツヤで透明タイプです。
【混ぜる量】
スロードライジェルメディウムは混ぜる量に制限がありません。薄塗りの場合はスロードライブレンディングメディウムかグラデーションメディウムを使用し、厚塗りの場合はスロードライジェルメディウムかリターディングメディウムを使用が最適です。
まとめ
メディウムは用途に合わせて種類がたくさんあります。
少量サイズから大容量サイズまであるので、試したり他のメーカーと比較しながら自分にぴったりのメディウムを見つけましょう。
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