彫刻刀は小学校の図工で初めて使う人も多いと思います。渋い見た目にケガしそうな尖った刀に、思わず「苦手〜」と感じる人も多いかもしれません。ところが最近は見た目だけでなく機能性に富んだ彫刻刀が登場しています。スタッフも思わずびっくりのおすすめ彫刻刀をご紹介したいと思います。
彫刻刀の選び方のポイント
彫刻刀は図工の版画で使うことが多いですね。ゴリゴリと板を削り、描きたい作品の線や表現に合わせて、おおよそ4、5種類の刀を使い分けていきます。そんな彫刻刀選びのポイントとして、
・切れ味が長持ちしやすい刀
・安全性ガードがある
こんな点をおさえると、親御さんも先生も安心できるのではないでしょうか。最近は、お子様向けの安全性が強い画材アイテムも多いですね。
昔馴染みのデザインの彫刻刀
こちらは、昔ながらのデザインの彫刻刀です。木製のグリップで一見シンプルに見えますが、半丸柄作りなので転がりにくく、持ちやすい形に計算されています。高級な本刀焼入れで切れ味がよく、表現に期待ができそうです。こちらはお子さんも使えますよ。
そして、進化した彫刻刀
こちらが、サクラクパレスの「サクラグリップ」です。まず見た目のカラフルさと刃の手前にある滑り止めが印象的。特徴として、
・良質な鋼材の刃が全体に焼き入れされ、鋭い切れ味に曲がりにくい設計
・刀は抜けにくく、安心して使える
・お名前シール付きで保管に安心
こんな点があります。まさに、初めて使う彫刻刀にぴったりですね。
彫刻刀の使い方
せっかくいい彫刻刀を揃えていても、使い方を間違えるとその威力が発揮できませんよね。そこで、使い方のポイントや注意点をお伝えします。
刀の種類と使用目的
セットに入っている刀の種類は、表現によって使用目的がそれぞれ異なります。
丸刀大(一番左)と丸刀小(左から2番目)
丸い形の刀で、大サイズと小サイズ。柔らかな感じの線、丸みぞの線を彫る時や、不要な部分を平らに削る
切り出し(真ん中)
斜めで先が鋭い平面の刀。細かい部分や輪かくの線、文字など鋭い線の切り込みを入れる時や削り取る時に
三角刀(右から2番目)
三角の形で刃先がV製になっているので細く鋭い線用に。細い線や細い部分を平らに削る時にも
平刀(一番右)
平らな刀。ゆるやかな傾斜に彫って、ぼかす表現で彫る場合や、余分な部分を平らに削る時に
扱うときの注意点
彫刻刀は危険ですので扱う際は以下の点に注意しましょう。
手の置き方
板をおさえるほうの手は、刃の進む方に絶対に置かないようにしましょう。鉛筆を持つように握りながら、削る方の手と板木をおさえる手を平行に置くといいですよ。
木版、ゴム版のみの使用を
木版・ゴム版(はんこ作り)への彫刻を目的にした刃物です。その目的以外には使用しないようにしましょう。
使用後のケア・保管
使用後は乾いた布でよく拭き取ってからケースに収めてください。ホコリや水分が付着するとサビの原因に。また、破損・変形した際は使用はやめましょう。
子どもの手が届かない場所に保管
家で保管するときは、乳幼児の手の届く所に置かないようにしましょう。イタズラでうっかり触ってしまうと大変危険です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。扱いにくそうな彫刻刀も、安心して使えそうなアイテムに出会うと授業も楽しくなってくるはずです。使い方に気をつけながらアートを楽しんでください。ゆめ画材では他にも児童向けの彫刻刀をさまざま取り扱っていますよ♪