石鹸やフルーツカットで花の形などに美しくカットされたカービングの石鹸。華やかに飾られおもてなしや特別感が伝わります。
カービングは使う道具が少なく、意外とハードルが低いです。そこで、初心者でも挑戦できるカービングの材料や絵柄、使い方を詳しくみていきましょう。
カービング石けんとは?
英語で“彫刻する”という意味もあるカービング=carvingですが、競技のカーリングやスキーのカービングの技術とは呼び名は似ていますが異なります。

カービングもともとはタイの伝統工芸で、ナイフ1本で下描きなしで掘り上げる飾り付けがはじまりです。石鹸だけでなく果物や野菜を美しくカットし、料理やテーブルを華やかに飾る役割があります。

カービングの動画や掘り方を学べる教室もあるので、身近となり誰にでも簡単にはじめられることから人気が高まっています。好きなデザインで黙々と彫ることに集中してストレス発散しながら、完成後は作品を使う楽しみも。プレゼントにも最適です。
必要な材料
材料ですが石鹸とナイフこの2つだけです。
石鹸

ドラックストアで販売されている普通の石鹸でも可能です。固さや形、香りはさまざまですがお好みでOK。
カービング専用の石鹸もあります。中心に円があり8等分のラインが薄く付いているので丸く花のようなモチーフを彫るのに最適です。程よい硬さと彫りやすさで専用のナイフや彫刻刀で簡単に彫れます。

新日本造形
下絵のないカービングは中心の位置や、石鹸の形が大事です。中心を把握しながら全体のバランスを確認しやすく、丸型なので出来上がりもきれいです。
ナイフ・彫刻刀
100均のナイフや普通の彫刻刀でも削れます。
使いやすいナイフなら持ちやすく一本で使い勝手の良いカービング専用のナイフをおすすめします。石けん用彫刻ナイフは根元が肉厚で先端にかけて薄刃となっており、しなやかな切れ味です。
絵柄・デザインの決め方
デザインは上級者に向けてテクニックがだんだん複雑になってきます。ポイントを押さえてはじめは練習でコツをつかみながら最終的に難しそうなデザインにも挑戦したいですね。

初心者は紫陽花やダリアがおすすめです。お花以外でも、動物やキャラクターなどモチーフも良さそうです。細かすぎず無理のない繰り返し模様や絵柄がポイントです。

経験のある中級以上なら、動画でもちらほら見られる、薔薇の立体カービング方法です。薔薇だけでも多くのアレンジ方法があり、高低差や花びらの立体カーブは規則正しく美しいです。
作り方
カービング専用の石鹸を使用した、初心者向けの彫り方です。

新日本造形
石けんの表面に目印が薄くある方を表にして、中心で直径5cmの円にカービングナイフを深めに入れていきます。
石鹸カスが出るので、作業台は新聞紙などでマスキングしたり、ナイフを使うのでカッターマットがあると安心です。

新日本造形
円の深さは1cmほど。終わったら丸い壁をつくるように周りを削ります。

新日本造形
2段目の円の周りもゆるくカーブを作りながら整えます。石鹸で手がベトベトにならず石鹸カスもそこまで汚れないので衛生的です。

新日本造形
中心部分の角を削り半球にします。同じ部分を削りすぎないよう、少しずつずらしながら削ります。

新日本造形
紫陽花の花を作っていきます。4つの長方形の四角になるよう削ります。下描きがなく心配のときはあらかじめ薄く線をひくといいかもしれません。

新日本造形
平刀を使って立体感をだします。花びらの形や角度を意識して輪郭に表情をつけることが重要です。同様に花を2~3個つくります。

新日本造形
葉っぱを作っていきます。三角刀で葉脈を作り、葉っぱのアウトラインを描きます。葉っぱの周りを削り完成です。
動画でも作り方を確認できます!
作ってみた感想
きれいなカービングの動画を見ながら、見ようみまねで筆者も作ってみました。
テーマは初心者のつくるバラ。彫刻刀を使用して挑戦です。

試行錯誤しながらなんとか制作しました。石鹸は固さ的に削りやすく、みるみる形が変わっていく様は楽しかったです。
カービングナイフがないので深くカットする際はカッターを使いました。下記のポイントをつかんでいくとスムーズです。
(修正すると画像のように面がボソボソします)
・全体のバランスが大事(中心から外側に向かう重なりや形)
・パーツの失敗もリアルさの表現になるので気にしない
下描きなく本番勝負なところは最初緊張しました。それでも掘っていくうちに慣れていきます。彫刻刀で作品を愛でるような、立体を意識したアートは新鮮です。
繊細な模様を掘るには、薄くて刃先も細いカービングナイフの方がやはりきれいに仕上がります。カッターやデザインナイフとの違いは先の鋭さです。どの角度からでも、くるくる回しても彫りやすいです。
削りカスはどうする?

削りカスは捨ててしまうのはもったいないですね。ネットなどにカスを入れてそのまま使えますが、ひとつにまとめることもできます。サランラップで1つにまとめ、冬場乾燥していたら少しだけ水を加え、電子レンジ5〜600Wで2〜3分程あたためます。

レンジで石鹸が熱くなっているのでふきんなどに包み、ぎゅっと力をいれてまとめます。形は凸凹していますが、冷めるとくずれません。
ぜひ自分だけの表現で新たなアートに挑戦してみてください。






