ステンドグラスというと、透明な素材に色とりどりのセロファンを貼ったり、ガラスに色付けするイメージです。でも、実はアクリル板や透明容器、ペットボトル等の身近な材料で作ることもできます。今注目の着色アイテムは、立体的で透明感が美しい水溶性透明絵の具、ステンドカラーです。
そこで、身近な材料を使いながら、エコで本格的なステンドホビーに挑戦してみました。それでは材料や使い方をご紹介します。
水溶性ステンドカラーって?
使用するのは透明度が高く、乾燥が速くなるよう(約30分くらい)調合された水溶性ステンドカラーです。ガラス・アクリル板・金属・陶器など、いろいろなものに描け、混色も自由にできます。
黒いラインマーカーでふちどりをして好きな色のステンドカラーを塗るだけでできあがりです。混色も可能なので楽しく作品がつくれます。
おもな材料
制作に必要な材料を見ていきましょう。おもな材料は
筆もパレットも不要だから材料はとてもシンプルだね
アクリル板など透明な素材は、役目を終えた飛沫感染防止用のパネルやプラスチック容器もおすすめよ
リサイクルしてアートに生まれ変われるって素敵な心意気だね
さっそく挑戦してみた
ワークショップとして参加したのは新日本造形主催の美術教材フェアです。
材料を用意してもらえるので、手ぶらで初心者も楽しめます。専任スタッフ指導のもと制作できるから安心です。小学校高学年~中学生くらいのお子さんから参加も大丈夫で、制作時間は作品を乾かす時間を入れると約2時間くらいです。
絵柄を描く&黒でふちどり
紙に下絵を描きます。色分けするために線が途中で切れないように線をつなげます。また、絵柄が細かいと色付けも大変で黒い比率が多くなるので大柄ではっきりとしたデザインにします。
下絵の上にアクリル板を重ねて、紙と板をテープで固定した後、黒で縁どりをします。指の力の入れ具合によって線の太さが調整できます。加減が最初は難しく線が太すぎたりしてしまいました。
細かいところは細い線にしたり、太さはメリハリがあるといいですね。ふちどりが終わったら直射日光をさけ水平にしたまま30分位自然乾燥させます。
ステンドカラーを塗る
乾いた後、縁どりした中に色を入れます。チューブを指で少しずつ押して適量の色を落とし、ステンドホビー先端の丸い部分を使って塗り広げます。いろんなカラーがバランスよく入るようにあらかじめ入れたい色を決めてパズルのように埋めていくとスムーズでした。
直したきときや、周りについてしまったときは、乾いてないうちに水を含ませた布でふき取れます。細かいところは綿棒を使うと◎。
混色したり色の調整も
色を混ぜるときは別容器に入れ、2色ほどよくかき混ぜてから塗ります。チューブの先端部分で混ぜ合わせします。
こんな感じの混色比率で色を変えることができます。色を淡くしたいときはつやだしニス(透明)を混ぜます。
また、グラデーションにも挑戦できます。最初に落とした色が乾かないうちに透明や他のカラーを落とし、先端で軽く混ぜ合わせます。透明や薄い部分をあえて残すと作品に透明感が出ます。
完成!
さらに30分くらい乾燥させて完成です。ステンドカラーのぷっくりとした立体感、瑞々しさはそのまま残り、乾く前と乾いた後もそんなに変わらない感じです。スマホのケースにもなりそうです♪
動画でも作り方をチェックできます
【まとめ】透明感が爽やかで美しいステンドカラー!
簡単で完成後も飾りたくなる、綺麗なステンドグラス風アートをご紹介しました。ステンドグラスは、実用的で眺める楽しみがあります。しおりや小物入れ、写真立てや時計など、デザインやアイデアは広がります。自由研究での制作にも良さそうです。ぜひ挑戦してみてくださいね。