細かい作業に適したペンタイプのナイフ、アートナイフをご存知ですか?軽くて刃先が鋭角なアートナイフは切り絵やクラフト、消しゴムハンコにも最適です。そんなアートナイフの使い方や刃の変え方などを紹介していきたいと思います。
アートナイフって?
オルファのアートナイフ(デザインカッター)は細かい作業に適したペンタイプのナイフです。
切れ味がとても良く、長時間使っても手が疲れにくい特徴があります。替え刃があるので意外とお財布にも優しいですよ。
カッターとの違いは?
カッターとの違いはどんな点でしょうか?特徴を比べてみたいと思います。
カッターの特徴
- 替え芯が一つの刃に組み込まれている
(そのため刃が長く、刃がぐらつきやすい) - 持ち手が平べったいデザインが多い
- 刃の角度がまっ平
- 古い刃を折って新しい刃に変える
- 左右対称ではないので、利き手が関係する
アートナイフの特徴
- ひとつの短い刃先がしっかり固定されて動かない
- 持ち手が丸く細いのでペンを握る感覚で使える
- 刃の先に角度がある
- 刃の交換は付け替える必要がある
- 刃も持ち手も左右対称で、利き手は関係ない
など、構造の違いから特徴が異なります。
カッターは比較的安価で購入できますね。アートナイフ(デザインカッター)はメーカーにより金額は異なりますが、替え刃もセットで購入でき長く使える上、何より機能的な面でコスパがいい!と感じます。
カッターに力を入れたり、刃を長く出して作業するとバキッと刃が折れたことがあるよ
アートナイフは短い刃でガッチリ掴んでいるから安定しているね。もちろん力を入れると折れやすいから注意を
アートナイフの使い方
アートナイフは初心者でも使いやすいですが、いきなり細かい作業に挑戦すると苦戦してしまいます。
そこで、アートナイフを使った切り方のちょっとしたコツを、切り絵に挑戦しながらご紹介します。切り絵で練習しながら慣れて、上達しましょう♪
用意するもの
アートナイフは刃先の角度によって、また模型工作向きなどのホビー向きなど、8種類ものデザインがあります。表現に合うものを選びましょう。
今回はこちらを使用しました。
刃先角度32.8°で替刃がなんと25枚も付いていました。
普通の紙での練習ももちろんOKですが、切り絵で練習ということで、今回は白い面の上に黒色のシートが貼ってある、切り絵専用紙を使用しました。黒い面をカットしたあとはがすと白い面が現れるようになっており、切り絵に挑戦してみたいときに便利です。
(黒い面の上に白色のシートが貼られている商品もございます)
ではさっそく練習!
絵柄をつくる
切り絵初心者は緻密な絵柄ではなく、多少余白のある絵柄にしましょう。そのほうが楽に進められます。ただ練習なので好きな絵で。
黒い用紙ですが、鉛筆の下描きもわかりやすくうつりました。絵柄が完成したらさっそく切ります。
まっすぐの線の場合
直線の線は比較的切りやすく感じます。ただ、定規のように綺麗にまっすぐ切るのは練習が必要です。
縦方向の力は切れやすく切れ味も鋭いので、勢いで手を切らないように、手を置く場所に注意しましょう。
曲線を切る
曲線を切るときは、刃を動かすのではなく紙の方を少しづつ回転させながら切りましょう。
縦のラインで奥から手前に切るように。
慣れない時にありがちなのが、カッターの方を曲げながら横方向気味に切ること。刃に無理な力がかかるのでうまく切れない上、刃が折れてしまいがちです。
力を入れずに、紙の方をくるくると向きを変えましょう。
四角く紙を切る
四角く紙をくり抜きたいときは、同じ要領で縦切り→(紙を回転して)縦切り→の流れで常にナイフが縦方向でカットできるように、紙を動かしましょう。
横方向にカットするのは慣れるとできるようになりますが、角を綺麗にカットすることが重要なので仕上がりを見ながら刃の動きをコントロールしましょう。
黒シートをめくる
カット部分を切り離し、黒いシートをはがすと白い表面が見えました。
接着面はかなり強いので少し剥がしにくいです。そのぶん強力なので細かい部分もしっかり面に残せて安心。
もし失敗したら…
線からはみ出てしまったり、途中で切れてしまったらおしまいということはありません。のりやボンドでつなげばOKです。ナイフの刃先にボンドを少しすくって、切れた部分の周囲につけて乾かしましょう。
そして完成!
綺麗にくりぬけると嬉しいです。細かいカーブのところはやはり苦戦しますが、慣れてくるとスムーズに切れます。また、絵柄が簡単だと、カットしやすく自信がつきます!
刃を安全に使いながら、綺麗にカットできていくと嬉しいね!
仕上がりで上達が目に見えやすいね。紙を柔軟に動かすことが大事だね
刃の替え方
アートナイフには交換用の替え刃がセットになっているものが多いです。口金をゆるめて、刃を交換します。刃はしっかり奥に固定させて、最後はかたく口金をしめましょう。
また、別売りの替え刃にするときは、適合の替刃のデザインは決まっているので、合うものを用意してくださいね。
動画でも替刃の交換方法が見られますよー
まとめ【使ったらやめられないアートナイフ】
ペンタイプのアートナイフを使った印象は、とにかく軽くて使いやすい!キャップがあるので安全に保管しやすい点が気に入りました。
ダンボールなど厚めの紙をカットするのはカッターナイフが向いていると思いますが、繊細なクラフトなら断然アートナイフが向いています。表現の幅を広げながら、新たな発見をしてくださいね。