みなさん、こんにちは!
いつもゆめ画材のブログにお越しくださりありがとうございます。
今日は、マンガの表現技法のひとつである「カケアミ」についてお送りします。
おしえて、キャンバスくん♡「カケアミの描き方(マンガ制作の表現技法)」
カケアミの描き方がよくわからない
マンガ制作に挑戦してるんだけど、「カケアミ」の描き方がイマイチよくわからなくて‥。カケアミのトーン(スクリーントーン)もあるし、自分で描けなくてもいいかなぁ。
もちろんトーン(スクリーントーン)を活用するのはいいよね。実は「カケアミ」を実際に描いてみるのにはいいことがあるんだよ。
え?そうなの?
アナログのマンガ制作では付けペンがよく使われるけど、ペン先によって扱い方が違うし慣れるまでむずかしい場合もあるよね。「カケアミ」を描くことで付けペンの扱いに慣れて、ペン入れもスムーズにできるようになったりするよ♪
そうだったんだ!キャンバスくん、カケアミの描き方をおしえて!
OK!
カケアミの描き方
カケアミは、一つのパーツを基本としたものをいくつも並べたり重ねたりして任意の模様をつくる(描く)表現技法です。
はじめにパーツの描き方をご説明します。
パーツ編 1かけ
基本パーツを描く際には正方形をイメージした四角の中に線を引いてゆきます。このとき四角の辺に沿って線を描かずに、中に収まるように描きます。
パーツ編 2かけ
次に、①で描いた縦の線に垂直に交差する横線を描きます。
このときも四角の辺に沿わず四角の中に収まるように描きます。
パーツ編 3かけ
2かけに対して平行斜線を引きます。3かけの線はそれぞれ長さが異なります。2かけで描いたマスの角の上を通るように線を引くときれいな出来上がりになります。
パーツ編 4かけ
3かけで引いた線の対称となるように平行な斜線を引きます。
こうやってまずは基本パーツを作るんだね。パーツをカケアミ模様にしていくにはどうしたらいいのかな?
それじゃあ次はいよいよカケアミ模様がどうやってできるか説明するね。
カケアミ模様の描き方
基本パーツの種類
はじめに紹介したようにカケアミには基本パーツの1かけから4かけがあります。
下の図の「基本の形」はカケアミを収める正方形の箱のようなものと考えるとよいでしょう。
実際には作画しませんが、カケアミの練習をする間はこの基本の形を並べてから線を引くと描きやすいかもしれません。
模様の構成
パーツは、どんな風に並べてカケアミ模様をつくるのでしょうか。
アイディア次第で様々な質感の模様を作り出すことができますが、ここではその中のひとつの方法をご紹介してゆきます。
パーツはランダムに、所々が重なるようにするとカケアミ模様らしさと質感を出すことができます。
またこの後説明しますが、濃淡の表現もうつくしくなります。
1かけから順番に描き込んでゆく
重ねたパーツには前面と背面の関係がありますね。この関係が破綻しないようにそれぞれのパーツに線を引いていくことがカケアミ模様を描く際のポイントとなります。
そのためパーツに線を引いていく際は、すべてに1かけの線を引いてから次に2かけ3かけと順番に書き込んでゆくようにします。
一見複雑そうな感じもしますが、すぐに慣れることができると思います。付けペンの扱いにまだ慣れていない場合は、ボールペンや鉛筆からはじめてみてもよいでしょう。
ニュアンスのある効果背景に
うん、カケアミの構造と模様のつくりかたがわかったかも!さっそく練習したくなってきたよ。ありがとう、キャンバスくん。
えへへ、よかったー。
いかがでしたか?みなさんも、作品作りや画材、ツールの使い方に迷ったらゆめ画材のTwitterなどでキャンバスくんに質問してみてくださいね♪
みなさんの創作活動がますます楽しいものになりますように、ゆめ画材が応援します!
それではまた次回お会いしましょう。