作品の保護に欠かせないバーニッシュ。作品を劣化させないためにも重要ですね。
今回はリキテックスのバーニッシュに注目し、それぞれのアイテムの違いについて検証してみたいと思います!参考にしてみてくださいね。
リキテックスのバーニッシュ
バーニッシュを塗ると作品の表面が均一に反射し、統一感がでます。主にこんなメリットがあります。
・空気中の汚染物質が塗膜に付着するのを防ぐ。
・輸送、展示中の表面の傷を防ぐ。
・発色の鮮やかさ、濃さを高める。
・絵具を紫外線から守る。※紫外線防止剤を配合の方が長期的な褪色防止効果があり。
・塗膜をはがしたり、ダメージを与えずに作品のメンテナンスができる。
こんな特徴があります。除去できるもの・できないもの、液体タイプ・スプレータイプ、つやの度合いから選びましょう。
バーニッシュって、1種類じゃないの?どんな風に選べばいい?
用途や表現によってさまざまな種類があるよ
バーニッシュは4つのタイプに分かれる
バーニッシュは4種類に分かれます。それぞれツヤの強さにや特徴に違いがあります。どんな違いがあるのか見比べてみましょう。
パーマネントマットバーニッシュ
パーマネントマット バーニッシュはつや消しのマット剤を加えた透明のアクリル膜でアクリル画を守ります。通気性がよく、褪色に強く、紫外線ダメージをブロックします。水性保護ニス。
硬い・柔らかい表面どちらも使用できるので木材や布、プラスチックや粘土などさまざまな素材に使用できます。画材以外に玩具やプラモデルの塗装など、細かい部分にも便利です。
サテンバーニッシュ
サテンバーニッシュはサテン調(半つや)の質感を与えながら作品を守り、汚れの付着を防ぎます。乾くと透明になり、べたつきの少ないしなやかで硬い膜になります。紫外線ダメージをブロックする水性保護ニス。
ツヤなしや半光沢の画面は光が反射しにくいので、作品を撮影する際には綺麗に写真に残せて便利です。
ソリューバー グロス バーニッシュ
ソリューバー グロス バーニッシュは光沢のある透明のアクリル膜でアクリル画、油彩画を守ります。表面に付着した汚れとともにはがすことができます。油性保護ニス。
塗膜にダメージを与える心配なく、簡単に作品のメンテナンスができます。バーニッシュを施す前に、作品の表面を十分乾かしてください。(塗料の厚みによってアクリル画は72時間~2週間、油彩画は6~12カ月)。
塗布タイプがソリューバー グロス バーニッシュでスプレータイプのソリューバー グロス バーニッシュ スプレーもあります。上の画像のようにキメが細かい印象でしなやかな膜に。
グロスバーニッシュ
グロスバーニッシュは光沢のある透明のアクリル膜でアクリル画を守ります。通気性がよく、褪色に強く、紫外線ダメージをブロックします。水性保護ニス。
ハイグロスバーニッシュはグロスバーニッシュよりもさらに強い光沢を放ちます。しっかりツヤをつけたい人にはこちらがおすすめです。表面に輝きが増し、作品の雰囲気も変わるので使用する色やメディウムによっては注意しましょう。
筆やパレットに付いたバーニッシュは水で洗い落としてね。乾くと耐水性になって水で落ちなくなるので、バーニッシュを筆などに付けたまま放置しないように注意しましょう。
それぞれ使用感は違うよね。どんな風に塗ればキレイに仕上がるかなぁ?
綺麗に塗るコツは?
液体タイプのバーニッシュは筆で塗ることが多いと思います。慣れないうちは加減がつかみにくいかもしれません。そこで、綺麗に仕上げるために、気をつける点は3つです。
均一に丁寧に塗る
当たり前なのですが雑に大まかに塗ってしまうと、液が垂れてしまったりムラや気泡ができてしまいます。特に、ツヤのあるバーニッシュだとそれが目立ちます。焦らずに丁寧に塗りましょう。
大きめの筆で一気に塗る
作品によりますが、なるべく大きめの筆や刷毛を使用して、たくさんのバーニッシュを筆にとりながら一気に塗り広げるのがポイントです。そして、塗った境界を作らないようにします。何回かに分けて塗るよりも作業が早く仕上がりますよ。
重ね塗りしてもOK
バーニッシュは乾燥後重ね塗りするのは問題ありません。2度目に塗る時は筆を最初の塗り方向と垂直に交わるように塗るとムラが目立たなくなります。
まとめ
バーニッシュは塗り方や選び方で作品の仕上がり方が大きく変わります。アクリル絵具の金・銀のカラーやビーズ系など輝きのあるメディウムを使用する際はバーニッシュによって色の見え方が変わることもありますので注意してくださいね。納得するバーニッシュを選んで作品をキレイに仕上げましょう。