木炭デッサンの基本的な描き方とおすすめの道具

デッサン・スケッチ
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絵の基礎練習に欠かせないデッサン。木炭デッサンは基礎練習から始める人は多いのではないのでしょうか。デッサンの基礎力を上げたい人にとって木炭デッサンは欠かせません。

そこで、木炭デッサンの描き方やゆめ画材からおすすめの道具をご紹介します!

デッサンの前に用意するもの

木炭 デッサン 描き方 道具

木炭デッサンは練りゴム・木炭・紙の3つがあればすぐに始められます。

練りゴム

クサカベ 練りゴム 練り消し

クサカベ 練りゴム 練り消し

消しゴムは特に紙を毛ばたたせて痛めやすいので、練りゴムがおすすめです。練りゴムは軽くこするだけで線を薄くしたり、ぼかせるので木炭の色調が調整しやすいです。

練りゴム 消しゴム ねりけし

練りゴムの代用品として、食パンを使うこともできます。
また、優しい素材のスポンジやフェルト、ガーゼなども紙を傷つけずに定着しやすくします。

木炭の刷り込み、消し作業はアイテムひとつで表現が違ってくるから色々試してみよう

消しゴムのご購入はこちらから

木炭

伊研 ヤナギ炭 中軸 360 3本入 銀箔巻

伊研 ヤナギ炭 中軸 360 3本入 銀箔巻

デッサン用の木炭には芯が入っています。炭の芯は炭と性質が異なるので炭部分と色味や定着が違ってきます。

木炭 芯抜き

そのため、あらかじめ芯を取り除いておきましょう。芯抜きは細い針金で取ることもできますが、専用の芯抜き棒もあります。

木炭の芯の取り方はこちら↓の記事を参考に。

木炭の芯抜きのやり方〜細い木炭の芯を抜いてみた!

ちなみに、伊研の木炭「ヤナギ炭 No.360」が柔らくて濃くバランスの良い代表的な炭です。

木炭の粉が舞って吸い込んじゃったよ!顔が黒くならないように要注意だよ☆

デッサン用の木炭のご購入はこちらから

キャンソン木炭紙 100g/m2 木炭紙判 500×650mm (10枚入)

キャンソン木炭紙 100g/m2 木炭紙判 500×650mm (10枚入)

専用の木炭紙を使用して描きます。木炭紙は木炭の粉が定着しやすいように凹凸なつくりになっています。

この凸凹の状態が潰れてしまうと表現の幅が狭まってしまうので、完成までは痛めないようにしましょう。

木炭 芯抜き

使用する木炭紙によって描き心地や強度は異なりますので、木炭紙がどこまで大胆な表現が耐えられるか、ギリギリの強度を確認しながら描き進めましょう。

木炭紙のご購入はこちらから

デッサンの練習をスタート

サッピツ デッサン 木炭

それでは木炭デッサンを始めてみましょう。

1 モチーフを選ぶ

モチーフを何点が組み合わせて選ぶときは、形や色、大きさなど変化があるものを自分で選んで取り合わせると、いい構成ができます。

石膏デッサン 大胸像 アリアス

石膏デッサン 大胸像 アリアス

通常は石膏像をモチーフにするのが望ましいですが、手元にないのでキャンバスくんを。

木炭 モチーフ キャンバスくん

立体感のある質感を表現するためにも光の方向や影が重要になってきます。モチーフに当たる光の角度を確認しながら描きやすい方向を見つけましょう。

光の当たり方で表現の雰囲気が全然違うね。しっくりくる向きを決めよう

石膏像の商品一覧はこちらから

2 構図を決める

木炭デッサン キャンバスくん

画面の大きさとモチーフの大きさと配置を考えながら構図を決めていきます。バランスのいい配置になるまで薄く描いていきましょう。縦と横の比率を意識しながらモチーフと画面を見比べていきます。

3 炭をのせていく

木炭デッサン キャンバスくん

最初はディテールを気にせず大まかに描いていきます。

陰影や質感、立体感をメモするように下地作業です。最初は修正する可能性が高いので、修正しやすいように薄く描いていきます。炭をのせてその粒子を紙に定着させながら進めていきます。

4 木炭を紙に刷り込む

木炭デッサン キャンバスくん

全体を意識しながら炭を加えていき、細部を描き込んでいきます。プラス(炭をのせる)とマイナス(擦り込む・消す)のバランスが大事です。

炭をつけて紙に擦り込む作業と消し具で色を抑えて表現する交互の作業です。ガーゼや練り消しなど、消し具をどう使うかも表現の一つになります。

5 仕上げ

木炭デッサン キャンバスくん

足りない部分を描き込み、立体感や光と陰、バランスをチェックしながら仕上げます。陰影の強調や、ラインの細かな修正次第で仕上がりは違ってきます。

(制作時間20分)

道具をそろえよう

練りゴム、木炭、紙以外にもおすすめの道具と材料をご紹介します。ぜひそろえて、表現の幅を広げてください

擦筆(さっぴつ)

紙 擦筆 No.3

紙 擦筆 No.3

木炭や鉛筆などで描いた部分を上から押さえつけたり、擦り付けたりすることで、微妙な濃淡を表現することができます。

さっぴつ 使い方 サッ筆

擦筆の使い方や特徴についてはこちらの記事↓をご参考に。

擦筆(さっぴつ)の使い方&手入れ方法

擦筆のご購入はこちらから

カルトン

カルトン 全判 535×680mm ダブルタイプ

カルトン 全判 535×680mm ダブルタイプ

木炭紙を固定するために下敷きに使用する二枚組のボードです。2枚1組になっていて描いた作品を挟んで固定し、持ち運びや保存ができます。

カルトン、画板のご購入はこちらから

フィキサチフ

ホルベイン ビッグ フィキサチフ 480ml スプレー式

ホルベイン ビッグ フィキサチフ 480ml スプレー式

木炭をそのままにしておくと色があせてしまったり、擦れて色が落ちてしまいます。作品の劣化を防ぎ、木炭紙の炭を保護するための定着剤です。スプレータイプの他に、ビン入りタイプものもあります。ビン入りは霧吹きを使って作品に吹き付けます。

フィキサチーフのご購入はこちらから

その他

  • ガーゼ布、スポンジ、フェルト(木炭を落とします)
  • クリップ(紙をカルトンに固定するために使います。)
  • ぼろ布、ティッシュ、古新聞、エプロンなど
  • マスク(顔の保護用)

スムーズにデッサンを進めるお助けツール

安定した場所に固定できるイーゼル

野外用 アルミ製 イーゼル N・S No223

野外用 アルミ製 イーゼル N・S No223

安定した場所に固定したしながら視点を変えずに作業するため必要な道具です。モチーフを色々な角度から描く場合、中型の持ち運びやすいものがおすすめです。

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構図の寸法やバランスを把握しやすいはかり棒やデスケル

はかり棒

デッサンの際におおまかな寸法やバランスを把握するための補助具です。目盛り付きで正確な長さの比率測定できるものが便利です。

デスケル
ARTETJE デスケル はかり棒

ARTETJE デスケル はかり棒

デッサンスケールと呼ばれ構図を探るために使用します。四角い透明プラスチックの板に用紙サイズに合わせて目盛りがついています。

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木炭でデッサン力を磨こう

デッサン サッピツ

木炭デッサンに慣れるまでは炭をのせる加減が分からず、思うように表現できないこともあるかもしれません。少しずつ粒子を載せると作業量が多く時間がかかってしまい、大胆にたっぷり使うと真っ黒すぎてマイナス作業に手間取ってしまうかもしれません。

失敗は次に必ず生かせます。表現の幅を広げていきながらデッサン力を高めていきましょう!

描いて試して、数をこなしながら木炭をうまく利用して表現していきましょう!

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擦筆(さっぴつ)の使い方&手入れ方法

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